デング熱の件で、代々木公園で蚊に刺された三名の方が発症したとの発表があったわけだが、わたしが思ったのは「こうなると、人によっては、どうしようもないほど殺虫剤を買いまくるんだろうなぁ」ということだった。
また、庭などに不衛生な水をためたままにしておけばボウフラがわく。人が管理している貯水のための桶であってもそうだろうし、まさかそんなところに水がたまっているとは誰も気づかない場所もまた、あるだろう。そのあたりに、過剰な反応が生じるのではないかと、そんな風に思ったわけだ。
ところが、さっそく行動に移した人がいるらしい。早すぎ(–;。
2014.08.29 産経新聞 (Yahoo! ニュース) → 隣の蚊を駆除して」?! 都のデング熱相談に100件超 週末も電話受け付けへ
東日本大震災直後の数日間で、商店街のどこそこの店は照明を落としていないとか、そういった干渉をしていた人(とうぜんのこと本人には言わずに商店街のツイッターアカウントに告げる)がいたのを思い出す。読んでいて恐ろしかった。わたしは食品店以外にはほとんど関心がないため、普段の様子を気づかずにいたジャンルの店々が、従来より薄暗くしているかどうかも比較のしようがないというのに「照明をおとしています」と、ガラスにわざわざ(入店した人へのお詫びではなく通りを歩く人たちに見せるように)貼っていたのも、けっこう怖かった。集団心理に配慮したのかもしれないが、その行いがむしろ集団心理に拍車をかける。
なんでも、ほどほどがよいと思う。