何も作る気分になれないとき、自分だけが家にいるとき、わたしが思い浮かべるのはスーパーの総菜コーナーにある天丼が7割。残りの3割をセブンイレブンのおにぎり、サンドイッチ、もしくはそれらに類するものが占める。天丼が好きで、コロッケと春巻きが好きで、ようするに「毎日がひとりなら、きっと油にまみれて暮らしてしまう」ことは間違いない。
さて「天や」の天丼である。
共同通信 2014.09.02 → 「食欲の秋」にぜいたくな天丼 マツタケ、サンマの組み合わせ
> 11日から10月22日までの期間限定メニューとして、期の味覚の代表であるマツタケとサンマなどを初めて組み合わせた「松茸天丼」を発売
…なにっ?
> また11日から12月3日まで、今年の春にも登場して人気だった「ふもと赤鶏天丼」も販売
…なにっ?
天やは安いのだが、スーパーの総菜売り場より量が多く、食べ過ぎてしまうといけないので、ひとりのときはできるだけ寄らないようにしている。…だが、これは、呼ばれているような気がしてならない。これは「ひとり飯」ではなく、普通の食事として、テイクアウトにしようか。
不思議なもので、自分で大量の天ぷらを揚げたときは、天丼ではなく、蕎麦にのせる。残りを冷蔵庫に入れておいて翌日温め直すときは、ご飯に添えて食べる。なぜか自分で「天丼」は、やらない。なぜだろう。
パンは自分でも焼くし頻繁に買い出しにも行くが、ひとりになったらまず食べない。例外はコンビニ(とくにセブンイレブン)の三角形のサンドイッチだけだ。パンは、もし食べるなら、おやつである。
二十代のころは、せっかくの休日で何をするのもめんどくさいと、ライスを炊いてふりかけや漬け物だけで食べて終わりにしたこともあった。いまは「ひとり飯」の機会がほとんどないので、月に1回程度の貴重な時間だと思うと、どうしても気張って「天丼買ってくる」「いやいや、あれを買おう」ということになるのだろう。
9月中旬にも1回くらいひとり飯があるので、おそらく例によってスーパーの天丼か、セブンイレブンになるのだろうと、いまから想像している。