一昨日の午後、ひさびさに頭の中に「マーフィーの法則」という言葉が浮かんだ。ちょっと考えると起こりそうにない組み合わせのものでも、可能性がある限り、いつか起こるものなのだ。
インド料理屋でも焼き肉屋でもないので膝に敷くものもとくに用意されていない店にて、デミグラスソースのたっぷりかかったランチを食す。そんなわたしのズボン(白)の上に、隅っこにデミグラスがついたズッキーニの輪切りが、デミグラスの面を下にして落ちる確率は、どれほど低いだろうか。どうせ低い確率なら、宝くじが当たりたい (–; 。
場所は天下の新宿伊勢丹。周囲で食事するのは中高年のおばさまが9割。このまま店を出るにもなんだか恥ずかしいが、もっと恥ずかしいのは大騒ぎをして人目をひき、あげくにランチがつまらなくなることである。さすがにすぐ近くのテーブルにいた客は、わたしがほんの1〜2分「まったく最悪」と言いながら膝のあたりを手拭きでこすっていたのを見たかもしれないが、それ以上の時間を見世物になるわけにいかないので、ランチを平然と食した。
食後にときどき水を含ませたティッシュなどを当てつつ、どうにかまともに近づいたところで、帰り際に店の姿見で確認したところ、さほど恥ずかしくない程度に。これならば、どこかの売り場で買い物して荷物を増やせば、別になんということはなく帰宅できるだろう。
それにしても、こんなことをやらかしたのは、ついぞ記憶にないことだ。子供時代ならいざしらず。。。皿の上にあるものの距離と、フォークの力の入れ方で、判断を誤ったのだろうか。普通にささっていれば、あんなことになりようがないはず。う〜む。
一度あることは二度ある、二度あることは三度ある、だがおそらく、警戒している状況では、それは起こらないものだろう。これからも、油断するべからずだ。