政治活動でお世話になった方のお祝いに、政治資金から贈答品を贈ったら、そのこと自体がとてつもなくおかしいと思う。だが本日経産相を辞任した小渕優子議員にとっては、それは問題ではないらしい。
しかもそのお祝いの内容が、親族経営の店のネクタイやハンカチ、地元の特産品である大量の下仁田ネギであるという。受け取った相手は財布の出所を知らないわけだから、素直にお礼をいうだろう。ポケットマネーと思っているかもしれない。だからといって「よろこんでもらっているものであり、公私混同ではない」と…意味がわからない。なぜその発想に。
もっとざっくり書くなら、政治的に応援してくれた方々に「金品で返そう」という発想そのものが気持ち悪い。よい仕事をしていれば、それでいいではないか。金品も返してくれないと思っている支援者がいるのだとすれば、おさらばした方がいい。
政治資金はよりよい政治活動をおこなうために使われるべきもので、その管理をもっともっと厳しくしていかねばならないものだ。いまだに、21世紀も10年以上経過しているというのに、若手の政治家ですらこの発想。正直なところ日本の政治には、絶望してしまう。