大好きなテレビドラマNCISに、LAにつづくさらなるスピンオフ「ニューオリンズ」ができた。日本でもそのうち放送されることだろう。ちょっと楽しみだ。
さて、ネットで見かけたのだが、どうもNew OrleansのことをBig Easyと呼ぶらしい。New YorkならばBig Appleだが、そういえば、Big OrangeはLos Angelsだったか、あるいはCaliforniaのどこか別の都市だっただろうか…と、確認のため検索をかけようとして、びっくり。
いまどき、Big Orangeなんて、言わないらしい!! まるで検索に引っかからないし、少なくともそう呼ばれるのはCaliforniaのどこかではなさそうだ。う〜ん、わたしがその言葉を聞いたのは30年くらい前なんだが、もう、こんなに違ってしまうのか。
かろうじてこんな記事が検索に引っかかり、やはり記憶に間違いはなかったとわかって、それだけでもほっとしている。Entry from March 04, 2005 / Big Orange (California and Orange County-NY nickname)
ちなみに、わたしがこれらの単語を耳にしたのは当時にしてみれば高額なカセット語学教材「リンガフォン」だった。アメリカ英語かブリティッシュ英語かを選んで買わなければいけなかったので、貯めていたお年玉ほかの手段を注ぎこんで米語スタンダードコースというのを購入した。おかげで高校のころから(ラジオ番組「百万人の英語」の効果も併せて)、米語にどっぷり浸かってしまった。
少なくとも当時、日本の語学教材のあり方や、語学を学ぼうとする人の理想とした手段は「相手の立場になりきるタイプ」のものが主流だったと思う。いまにして思えば、どこの国の人が話す英語でもどんどん参考にし、まずは実際に耳と口にたたきこんでいくほうが、よいお手本が見つかるまでまったく学ばないという態度よりはよほどよかったような気がする。だが当時は、「何を基準にするか」、「どのお手本にどっぷり浸かるか」を決めておくことが、学習を開始するにあたって重要な約束のひとつだったのだろう。
それにしても、30年でBig Orangeの用例がひとつ消えてしまったことは、ちょっとショックだった(><)。 母語である日本語も現代の若年層とは語彙が違いすぎるだろうが、学んで習得したつもりでいる言語やその語彙は、もしや古くさい用例や死語ばかりを、頭の中にストックしているのかもしれない。それもまた楽し…と、思うことにしておこう。