何週間か前、おそらくご本人は「藪の中」と書こうとしたのだと思うが、情報がはっきりしないという意味合いで「これでは何もかも蚊帳の中ですね」とコメントしていた方を見かけた。
自分たちだけが情報を知らされていないならば「蚊帳の外」、真相がはっきりしないなら「藪の中」であり、蚊帳の中は外敵(蚊)ははいってこないし、通気性もあるので、ほんとうなら問題ないはずであるが、人間に「うっかり」は、つきもの。
先日わたしも大昔の筆箱のCMを検索しようとして、「象が踏んでも大丈夫」と入力してしまった。正確には「象が踏んでも壊れない筆箱」か「100人乗っても大丈夫な物置」である。ごっちゃにしてしまったが、ちゃんとGoogleは「何となくこういうことだろう」という検索結果に、わたしを導いてくれた。ほかの人も勘違いしやすい言葉なのだろう。
また、これは昨日なのだが、すごい発見。
新宿区に有名なパン屋で「峰屋」という店がある。よくいろいろな本に出ている。わたしは出かけたことがないが、個人相手の商売で有名というよりは、食事にパンを出す店の仕入れ元として有名である。パンがうまいレストランがあると、仕入れ元は峰屋か、という具合に、話題になる。
ところが、である。わたしはどうしても、本を読んだ直後は「みねや」と読めるのに、しばらくすると「はちや、だったかな」と、漢字の雰囲気で記憶違いを起こしてしまう。こんな人間がどうやら山ほどいるらしいと、これまたGoogleに教えてもらった。
昨日のことだ。堂々と、自信たっぷりに「新宿 蜂屋」と打ち間違いをしているのに、Googleは通常なら「峰屋でしょ?」と表示させてから峰屋を出してくれるのだが、そんな確認を何もかもとっぱらって、ちゃんと「新宿 峰屋」と同じ情報を出してくれるのだ。
Googleは、ある意味、すごすぎると思う。
おっちょこちょいが一度に何十人来ても大丈夫な工夫が、なされているのかもしれない。