日本時間の2015年4月25日午後3時ころ、ネパールで大きな地震があった。ネット上の各ニュースサイトでは速報を出し、時間が経過するにつれて被害者が数百名単位で増えていった。そして26日へと日付が変わるこの時間帯、死者は1000名以上と言われている。
亡くなられた方々のご冥福を祈るとともに、現地での一刻も早い救出活動と生活の安定を切に願う。
さて、こうした国際的に大きなニュースは、どこが早いか。わたしがFacebookを見ているかぎり、やたらと速報が早いのがRT(旧名ロシア・トゥデイ)だ。これはロシアを本拠地とし世界の多くにネットワークを持つ英語メディアで、どの国のニュースであっても英語で発信するのが原則。Facebook版のRTにはフランス語もあるが、原則として英語が一般的。
ただし本拠地がロシアであるため、記事の取り上げ方としては、アメリカにはやたら厳しくロシアに甘い傾向があり、日本もアメリカの子分扱いのためか手厳しい扱いの(もしくは今風にいえば「軽くいじられて終わり」な)短めニュースでよく登場する。
国際的な大ニュースに関して、Facebook上で読めるRTからの情報は、わたしにとって「ほかより先に、初めて触れるもの」である確率が高い。分野によってはアルジャジーラ、CNNなども同じように重要な情報源となるが、記事本数と速報ではRTだろうと、思う。
なお、BBC(イギリス)やThe Local(スウェーデンやデンマークなどを中心としたヨーロッパの英語ニュース)で感じるのは、速報よりも独自取材のニュースや、やや視点が内向きなもの(なぜデンマーク人はこうなのかとか、イギリス人とは〜のような話題)が多め。速報で驚かされる率は低い。
最初にこうして30分〜1時間ほど早めに英語でニュースを読んでしまうが、人に紹介するときは、できれば日本語メディアがよい。そこで気になるのは、日本語ではどこのサイトが早いか。
わたしが気づいている範囲で、海外ニュースが早いのは朝日。いっぽう実生活で愛読している東京新聞のサイトは、今回のネパールの地震を最初から画面下のほうの「国際」で扱い、大きな記事にしたのはほんの少しの時間帯だけだった。
産経も、ほかよりは少し早めかと思う。意外と海外に強いのだろうか。
また、詳細記事は遅れ気味だがヘッドラインという意味ですぐさま流すのは共同通信のデータを流している47newsなど。
日本語メディアで速報を重視したいならば、Yahoo!ニュースのヘッダだけでもこまめに見ておくか、SNSなど何らかの手段で、楽して見出しを見られるようにしておくとよいかと思う。