奇跡の人なら格好がよいが、わたしは勝手に人を鬼籍に入れてしまうことがある。実に申し訳ない。
先日などは「志茂田景樹さん、生きてたっけ?」(かつてお亡くなりになったのは景山民夫さんで、「景」の文字が同じというだけである)
わたしではなかったと思うが、仲代達矢さんを鬼籍に入れようとした例もつい最近あった気がするし、これは確実にわたしだが、野球がまるでわからないせいで、日本人なら誰でも知っている往年の名選手(恐れ多くて名前も書けない)数名に、何度も三途の川を渡らせてしまった。
さらに、これは昨日だったと思うが、逆もやってしまった。
うちの田舎の親との通話で、アベノミクスで儲かるのはもともと金持ちの政治家など一部のみ、鳩山邦夫氏は資産を増やしたらしいという話になったのだが、せっかく親のほうから「お母さんが生きていたころ、月に1500万円もらっていた人だろう?」と言ってきたというのに、わたしは勝手に生き返らせ「まだ死んでないよ、きっと世間に出てこないだけだよ」と、何を根拠にといまならば思うが、そのときは自信たっぷりに豪語してしまった。さきほど検索したら、すでにお亡くなりだった。
偉そうに言い放って間違えていたときほど、たとえ内容が自分にとって致命的でなくても、こっぱずかしさという点では、立ち直れないものである(笑)。