いまさら知ったのだが、コメを含む農産物には土壌を経由して自然界に存在するヒ素が含まれているらしい。もしや一部の人には常識かもしれないのだが、なぜいまこれに気づいたのかというと、さきほどBBCほかの記事で「コーヒーメーカーで炊飯するとヒ素の含有量が減らせるという研究結果が出た」と読んだからだ。
BBC 2015.07.23 → Who, What, Why: Is it safer to cook rice in a coffee percolator to avoid arsenic?
なお、ざっと検索してみた範囲では、3年ほど前に米国内のコメについて「1日1食以上を食べると体内のヒ素が上昇する」とする消費者団体による記事もあったようだが(CNN.co.jp の関連記事 2012.09.20 少なくとも日本の農水省のデータを見るかぎり、とくに米国産がどうのという大きな傾向は、なさそうに感じた。
白米ならばヒ素が減るが、玄米は栄養価が高いとされるため一概に白米ばかりを勧めるべきではないだろう。現在よりも数十年前までの世代のほうがたくさんのコメを日々消費してきたわけだが、それでもヒ素に関する話を耳にしていなかったので、さほど深刻な含有量とは、いえないようにも感じている。
農水省によると、日々の食事であれば差し支えない含有量ではあるが、ヒ素の含有量を減らすようにコメを育てると、今度はカドミウムが増えやすくなるという研究データもあるのだとか。詳しくは → 農水省:食品中のヒ素に関するQ&A
コーヒーメーカーに話をもどそう。さまざまな種類があるが、もちろん直火にかけるようなタイプではなく、上から少量の熱湯が落ちてくるドリップ式のものだ。お湯が落ちてくるそのコーヒー豆の部分に白米を入れておけ、ということらしい。
う〜む、かなり少量のコメしか炊けないような気がするが、いかがだろう(笑)。