つねづね「わたしはあれを食べない」とか「ぜったい食べちゃだめだ」と書いている人は、何を食べているのかと疑問に思っている。この疑問が解決されることはおそらくないだろう。
というのは、ネットで何を書こうと実生活では、客として出された何かを(よほどのことがなければ)人は食べるし、まさか客の分際で、周囲の客らも含めて全員の気分を害することを承知の上で、相手に「これは添加物だらけですよ」と言う人も、おそらくいないであろう。ほんとうに添加物が毒だらけと信じているならば、相手にそれとなく「今日は間食はしないことにしています」程度の言い訳をして、食べずに辞退する程度だろう。それが実生活の付き合いというものだろうから。
表題のような文章で検索したら、2006年10月ころ、AERAで「添加物批判者の食卓」という特集が組まれたことがわかった。どういった内容なのか、9年も前の雑誌を見ることはほぼ不可能だろうから(大手の図書館などでバックナンバーを書庫から出してもらうことはできるのかもしれないが)、想像するしかないが…AERAかぁ(笑)。微妙である。
もしや「これが批判者の食卓でござい」と、高級っぽく見えるお膳を撮影して紹介しただけの似非セレブな内容だったのだろうか。一般論として聞き取りした内容を再現してスタジオで撮影するのでない限り、おそらく取材に応じた「添加物大嫌い」の人が登場して実際のブツを撮影させてもらっている可能性あり。取材された側の実名も出ているかもしれない。それならば、撮影させてもらっておいてけなすことができないのは、雑誌メディアとしては、容易に想像できることだ。
添加物批判の人が書いている通りの食材や食品をぜんぶ避けたら、食べるものがないだろうにと思うが…。
ともあれ、9年前の記事について読んでもいないのに推測で書くのは、ほどほどにしなければならない。添加物を嫌いと叫ぶ人には、できるだけ自分の考えについて「なぜそう思うんだったっけ」」と疑問をもって、自分の頭で考えるようにしていただきたいと思うし、自分でもそう心がけたい。わたしがいえるのはそれだけだ。
なお、わたしがたびたびブログで書いている「トランス脂肪酸の大量摂取が体によくないということは間違いなさそうなのに、なぜ規制がないのか」については、摂取をしたら自分が死ぬと思っているからではない。摂取している。自然界にもトランス脂肪酸はあるし、いろいろな食品に含まれている。言いたいのは、ただ「そういうデータが複数の方面から出ているらしいのに、なぜ真正面から(数値など具体例をあげるなどして)答えず、日本では摂取が少なめなので規制不要という一言で曖昧にするのか、それが嫌でたまらない」ということである。
フードファディズムというのがすごい方向に行ってるのはアメリカも同じなのでしょうか。不安を煽って商売するヤツがいるから余計にですね。
まあ食品への添加物で一番危険なのは塩でしょうね。
たしかに日本食は、塩分は切っても切り離せないですね。外国の知人(医師)によると「高血圧とか、腎臓など具体的な心配があると医師に言われてもいないなら、塩分を気にするなんてちょっと…」という意見もあるようです。日本でそれを言ったら調子に乗ってどんどん食べてしまう人がいそうですが(^^;。
気にするしないは、アメリカでは居住地域や職業(社会的な階層)で、だいぶ違うようです。もちろん個人差もありますが。。。わたしが見聞きした範囲での話ですが、雑穀やら食材で「これは体によい」と思いっきり応援している話をした人(西海岸在住、知的職業)が、同じレベルでさらりと「日本食を作るときは、味の素が便利なんでしょう」と語ります。どうも使っているようですが、わたしにはそのアンバランスが、とても奇妙に思えます。また、緑茶は体にいいと、抹茶パウダーを何かに溶かして毎日飲んでいる人の話もありますが、ただし砂糖をがんがん入れて甘くしている…とか。
日本も、一部の食材にだけ関心を持ち、熱く語っている反面、出汁は粉末(しかも化学調味料含有)で何の疑問も持たない人が少なからずいらっしゃいますし、どこも事情はさして変わらないのかもしれません。