何年も愛用してきたWordpress(このブログ)用の提携プラグイン「MailChimp」が、2月10日でサービス終了になるという。代わりのプラグインを探しているのだが、高度でいろいろ設定できそうなおもしろいものは、Facebook上の開発者IDを取得してそれを入力しなければならないものが多い。
別に開発者IDを取ること自体はどうでもよいのだが、自動でFacebookに「新しいブログ記事が出た」というメッセージと出だしの数行を表示させたいためだけに、開発者IDかぁ。。。そんな大げさなという気もする。だが、わたしの記憶が確かなら、Wordpress側からFacebookへ提携させるためのFacebook公式アプリは、とてつもなく融通が利かなかった記憶があり、ねんのためにそれは避けておきたい。どうしたものか。
とりあえず今日のこのブログは、試験的に2014年の暮れに作っておいたIFTTTのレシピから、Facebookにリンクを載せるだけにしてみようと思う。書いてから10分以内くらいにはFacebookに反映されるはずだ。
さて、商店街の話である。昨日と今日で高円寺駅北口界隈から早稲田通りの範囲(地名で表現すると高円寺北3丁目から大和町のあたり)で、閉店済みで募集のポスターを貼ったまま数ヶ月の店、閉店してまもなくだが残務整理をしている店、閉店のお知らせだけシャッターに貼ってそれきり手つかずの店を、何軒も見かけた。買い物したことのある店も含まれている。いくら通販全盛の時代といっても、地元の商店街には、それなりに思い出があるものだ。
中には、別れも告げずにいきなり閉じてしまう店もある。あるいは閉じたのかどうかもわからずただシャッターが降りている日が多いと思った直後に、内装工事も不要なほど簡単な構成の別店舗(ぶち抜きの床に簡単な土台を並べて商品を展示)がはいっている場合も。先日その例で気づいたのは、阿佐ヶ谷の北口すぐにあって、入店したことがないが気になっていた珈琲店「キリン珈琲」だった。閉じている日が多いなと思っていたら、いつのまにかそうして簡易な別店舗(たしか肉や練り物などを展示?)がはいっていて驚いた。ネット上の公式サイトには閉店のお知らせすら載っていない。もしやお店の中心人物の身に、ネットの更新もできないような緊急の事情が発生したのだろうかと、あれこれ想像してしまう。
そういえば、空き店舗が増えてくるとやってくるのが携帯電話会社と、週替わり展示の店だ。週替わりの店ならば内装にカネをかける必要もないし、借りる側も台を用意して商品を並べるだけで、最終日の掃除も簡単でよいのかもしれない。だが週替わりの店というのは、行商のようにそういう店舗ばかりを回っている「短期出店のプロ」のような方々ならともかく、ときおり「食品なのにこんなに空気が触れる、吹きさらしの場所で展示販売して大丈夫なのか」と思えるような方々、ピンキリだ。
地元での買い物比率が高いとは言えないわたしが書くのはわがままかもしれないが、やはり地元の商店街では「願わくば根を下ろしてくれる人」、「ずっといてくれそうな人」が店を出していてくれたらと願ってしまう。息の長かったはずの店が消えるのは、店主らの高齢化や後継者不足ではなく、商店街の商品を買わなくなって通販に頼る消費者にも多少の責任があることかもしれないが、続けづらくなった要因の大きな部分は不景気によるものと推測する。だが人の暮らしの身近な部分、徒歩圏内に商業エリアがなくなっていったら、その町は廃れてしまうものだろうし、不景気は加速し、連鎖する。いまから急には避けられないことであるにせよ、少しでもその日を遅らせる努力をしながら将来に向けた代案や解決策を探し、必要に応じて発想の転換など柔軟な対応をとっていかねば、地域社会の存続は苦しいものとなってしまうことだろう。
子供のころ、社会科だったか、何の授業だったか「周囲にライバルがいなくなった店は値段を上げる」というのを習った気がする。世の中の消費がぜんぶAmazon経由になってはよくないというのは、ひとつにはそういうことだ。