さて、神戸に出かけた話と動画は載せたが、バウムクーヘン博そのものについて、まだ書いていなかった。なにせバウムクーヘンである。わたしの(おそらくこの先もずっと)ライフワークのひとつであろうと思うものが、博覧会という名前で開催されると聞いたら、やはり出かけたくて仕方がない。幸いにも素晴らしいタイミングで、バウムのお友達からその期日のころ「ユーハイム本店での焼成イベント、どうです?」というお誘いもいただき、いてもたってもいられず、2月の頭に突然「神戸に行きたい!」と家族に叫ぶように言った。するとあっさり「行けば?」との返事。
要介護の義母は土曜日の昼間は施設で面倒を見てもらえるし、家族が夕方の用事をひとつキャンセルすれば、日曜の昼間はなんとかなるという。それにわたしとて日曜の夕方にはもどる。そうと決まれば、さっそくその場で「ホテル予約するーっ」と騒ぎ、宿泊が土曜日なのでやたらと高かったし満室が多かったが、便利な場所のホテルをひとつ確保。よかった。あとは新幹線の指定席を買えばいいのだ。「のぞみ」ならば3時間弱で東京と新神戸を移動できる。
2月の6日ころ(ちょうど往復の1ヶ月前)に新幹線の切符もおさえた。行く気満々である。だが何が起こるかわからないのが世の常。実際にわたしと家族とが1週間交替くらいで体調が悪くなったり、わたしが出かける週の前半はとくに「出かけて大丈夫だろうか、家にいたほうがいいのでは」と思うような出来事があった。だがなんとか乗りきった。
新神戸駅からすぐ地下鉄に乗って1駅の三宮に移動。そごうに向かう。コインロッカーがコインだけ(しかも両替機が見当たらず)だったので、あきらめて会場にリュックをしょったまま出かけたが、やたらと混雑していた。
場内、人とけっこうぶつかりそうな混雑。そして各地のバウムクーヘンを集めたという棚は土曜の午後であるためほぼ空っぽ。中には不機嫌になってしまって「なにもない」とぶつぶつ言うお客の声も (^^; 。初めての催しであり、土曜日の午後ということもあるのだろう。午前からいた人は、少しは買えたらしい。だが、中には毎日届くわけではなく、最初の日か、不定期の補充というお店もあったようにお見受けした。ユーハイムさん、ぜひ次回は「どどーんと」仕入れていただきたい。
とりあえず、これはもう、何かをして時間を潰さねば来た意味がないので、バウムパンに並ぶことにした(笑)。目算で15分くらいかなと思った行列は、しかし、30分以上も待った気がする。待っている間に知り合いのみなさんがわたしの周囲に立ち止まって話をしてくれたので、飽きずに済んだ。
3個まで買っていいということだったので、ほんとうは1個でいいやと思ったのだが、待たされたことと、みなさんが「とても並べない」とおっしゃっていたことを考えて、2個にしてみた。どなたか食べたいということになれば分けあうこともできる。ひとつあたり324円。
軽い、柔らかい生地を焼いている。以前に神戸の大丸にあるユーハイムで販売していたという「オベリアス」という商品と同じものだろうなと想像した(そちらは食べていないが)。ちなみに、これと同じような商品が三宮駅近くの「ハークリーマリー」というお店で食べられるそうだ。
こちらは、100円以上の募金をするともらえるというミニバウムと、ミニサイズのローゼンハイム(ユーハイムグループ)のバウム。
初日はこれだけ。あとは昨日の動画でもご紹介したユーハイム本店での焼成イベントで、たっぷりの試食と、持ち帰りをさせていただいた。
こちらはユーハイム本店近くにある大丸。ここの食品売り場で「いかなごくぎ煮」を買った。
翌日、朝のうちに菓子店「モンプリュ」まで歩いてたくさんの焼き菓子を買い、駅近くにもどって「神戸に来たならメロンパン」と(その日の朝に教えていただいたパン屋さんで)買い物をし、さらにそごうの近くにあるブーランジェリーコムシノワというお店で少し買い物をした。その後「あれ、時間ちょっとある?」と、またそごうに出かけて、フェルダーシェフのバウムクーヘンをひさびさに購入。
そのあとは、さんちかで神戸風月堂のあんみつを食べ、新神戸駅に移動して、夕方までに東京にもどってきた。無事に往復できてよかった。
またこのような機会があるとありがたい。出かけさせてくれた家族にも感謝。
○ バウムの書