いや、正確には畳風呂の夢ではない。世の中には旅館などで「畳風呂」などという恐ろしいもの(わたしは畳がお湯にまみれるなどと想像したくない)が広まりつつあると知ってしまってから、それ以前にくらべて見る回数が増えてしまった「畳に大量の排水がなされる」夢のことだ。どうしても生理的に受けつけないのだが、よく出てくる。
今朝も、手に持っていた”やかん”の蓋がに汚れがついている気がして確認しようとしたら畳の上に中身(ぬるま湯?)をほぼすべてぶちまけてしまう夢を見た。そして夢の中では、畳なのになぜか急いで拭いたり掃き出したりするのではなく、決まって「どこかから排水されるのだろう」と考えて、わたしは何もしないのだ。ときとしてそれは今日の夢のように事故で水が漏れるのではなく、当たり前の構造として畳の中央にトイレや湯船や洗濯機など水回りのものが鎮座している夢となっている場合もある。
以前から水回りの夢では悩まされることが多かったが、こうして夢に畳のバリエーションが増えてきたのも、畳風呂が実際に増えてきているからではないかと思う。ネットで「畳風呂」と検索すると、以前にも増して情報がヒットする。困った。
ほんものの高級なイ草ではなく、ぜったいに表面を加工した「なんちゃって畳」であるはずだと、何度も自分に言い聞かせるのだが、どうしても、畳という名前がついていることで、生理的に受けつけないらしい。
こうなったら逆療法で、実際に畳風呂がある旅館に出かけて「ほら、本物の畳じゃなかった」と実際に見ることしか克服の方法はないのかもしれないが、もし見た目が本物に似ているものだったら、かえってトラウマになってしまうだろう。
いったい、誰があのような恐ろしいもの(湯船の周囲が畳)を考えついたのか。恐ろしや、うらめしや(苦笑)。