たまに自分について、集中力があるのかないのか、まったくわからなくなる。おそらく「ごくまれに」集中力を発揮するが、普段はぼーっとしているのだろうと思う。
昨日の昼過ぎに、ふと思った。この1年わたしなりにがんばって写真を掲載してきた「写真AC」が、先週のメンテのあとから検索機能がうまくいかないのだが、先方は直す気はないのではないか。状況改善のため、自分で行動に出るしかなさそうでは…と。
問題点というのは、以前と同じキーワードで検索しても、半分くらいしか出てこないことだった。なぜこんなに少なく表示されるのか、この状況に困るのは作品提供者だけでなくサイトを主催している側も同様であるはずだから先方がすぐ改善するはずと思ったが——数日以上経過して「もしや、やらないかも」、「自分で自分の作品は守らないといけない」などなど、あれこれ考えて、対策を真剣に考えはじめた。
そしてわかった事実。
なんと、先週後半のメンテのあとからずっと、サイトの検索の仕様が、写真タイトルを無視で、添えられたキーワード「のみ」対象とするようになったのだ。つまりわたしのように、タイトルが「バウムクーヘン」でキーワードが「焼き菓子」「洋菓子」ほか…の場合は、バウムクーヘンで検索してもらえない。「あんみつ」も同様で「和菓子」「涼菓」など自分が設定したキーワードでなら検索してもらえるが、タイトルの「あんみつ」はアウト。
目の前が真っ暗になったが、自分の作品は自分で売り出さねば。眠らせてはおけない。面倒でも、自分で手を打つしかない。
気づいたときには、おそろしい速度で、作品すべて(305件)をひとつずつ設定しなおし、タイトルにある表現を検索されやすいように単語として工夫しながらキーワード追加する作業にはいっていた。最初は「面倒だからせいぜい今日は60件か、5日かかるのか」と思ったのだが、途中で夕食のため移動した時間を除き、あとから思えば1時間ずつくらい2回にわけて計305件の修正入力を完了していた。同じ姿勢で目をこらしながらタイプをしていたので、終了時にはなぜか両肘が痛くなり、座りながら低い姿勢で作業していた関係だが、ふくらはぎまでぱんぱんに痛かった。それでも作業は終わった。
途中でやめるわけにいかなかった理由のひとつが、自分の作品の「人気順」で作業を開始してしまったからだ。日付が変われば人気順は変わる。だからどこまでやったのかがわかりにくい——ならばぜんぶやってしまえ、という話になった。1000件以上も登録されている方々で、わたしのようにタイトル部分をキーワード除外している人がいたならば、どうなるのだろうか。いや、それよりも、全体として売り上げが落ちることになるのだから、本来なら運営会社のほうになんとか手を打ってもらいたいものだ。
ともあれ、自分の分は終わった。
今後もこれくらいの集中力で作業なり学習なりできるのであれば、わたしもまだまだ先があるのだろうが、さすがにもう、人生の半分以上を生きてきているのだから、自分を過大評価することも将来に夢をいだきすぎることも控えねば。
適度に、ゆるゆると。