このところつくづく、政治家の不祥事のたびに「秘書ってなんのためにいるのだろう」と、考えさせられる。よいことがあっても、手柄は政治家本人のもの。不祥事があると「秘書に言ってあったはずですが、手違いがあったのかもしれません」と、責任をなすりつけられる。ストレスが溜まるだろうなと、あれこれ想像する。
もうひとつたいへんと思う職業は、政治家が絡む場面での通訳者、そして政治家が(政治活動ということにしているが実は何をしているかわからない)外国旅行をするときに、現地で世話を焼く通訳兼世話係。なにせ、言ったことでも数日後に自分は言っていないと断言してしまう人すらいるのが政治の世界だ。何かまずいことがあったら通訳のせいにされたり、外国で政治家としての(もしくは社会人にあるまじき)不行跡でも露呈すれば「日本国内でこの話を流すんじゃないだろうな」と、通訳がにらまれてしまう危険性も。
このあいだ、知人がネットで見つけてきた、山口組系の有名な組長(たしか「司忍」、つかさしのぶ)の誕生会ビデオというものをYouTubeで目にしたが、名だたるヤクザの中で普通にプロとして酌などをとり仕切っていたホステスさんたちの姿が印象的。あれくらいの場に普通の顔をして出られる水商売の方々というのは、どういったご経験をされているのかと、ちょっと興味がある。水商売の方々もまた、ある意味で、たいへんを通りこして身の危険があるかもしれない。おいそれと「じゃ、明日やめます」というわけにも、いかないだろうな。
ネットで思ったことをただ書いていられる立場でよかった(笑)。