かやくご飯を英語でどう説明しようかと悩んでいた。わたしは聞かれてもいないうちから脳内でシミュレーションして英語を考える癖があるのだ。真っ先に浮かんだのは「何か味がついてるご飯」ということで、flavorがついているといえばいいのかと。だがねんのためにGoogleで「かやくご飯 英語」と入力してみた。
そして、のけぞった。。。Googleは「○○ 英語」と検索すると、勝手に○○を自分なりに英語にしたものを検索結果と一緒に表示してくれるのだが、そこに出た文字が gunpowder rice (火薬ご飯)。いや、違う、関係ない、火薬は関係ないぞ(笑)。
そこで、気を取り直し、そもそもわたしが考えていた定義「具は1〜2種類で、さっぱりシンプルな炊きこみご飯のことを、世の中では“かやくご飯”という」が正しいという確信を得ようと、検索をしたのだが——
なんと、サイトによっては多少の違いがあるものの、おおむね「五目ご飯=かやくご飯」であり、「かやくご飯と呼ぶのは関西が多い」とのこと。待て待て待て、かやくご飯に5種類の具がはいっているのか? それは違うだろう。わたしの印象では、1〜2種類だったぞ。それでは普通に炊きこみご飯ではないか。
だがわたしがときどき閲覧している「白ごはん.com」のサイトでも、大量の具がはいったものを「五目ごはん(かやくご飯)」という名称で掲載。
こ、これは…激しくショックを受けた。
そもそも「かやく」は現在の「薬味」と同じ意味合いから派生した言葉だという。白のごはんに、ちょっと特徴づけた工夫を…というのが、はじまりだったのではないだろうかと想像するが、それにしても、ショックである。
いままで知らなかったのだから、今後も無難に「炊きこみご飯」という単語を使って、生きていこうかと思う。