ひさびさに、考えさせられるメールが来た。出した側にしてみれば、下手な鉄砲も数打ちゃ当たるの考えで、たまたま相手が「本物かもと思ってくれたら、めっけもの」という程度なのだろうが、今日は間違いメールなのかスパムかを判断するのに、中身をしっかり読まなければならなかった。
○ 買い物に使うことが多いメールアドレス(最近少しスパムが増えてきたので、別メルアドと併用中)に、発送しましたという内容で、金額はいくらいくらですが、クレジットカードで落としてあります、発送はクロネコですと記載されたメールが到着したのが発端。
○ 文体がわざとらしくない。そもそも書かれている文章の本体が少なめであり(詳細を知りたかったら添付を開けという作戦なのだろう)、見たからに日本語が間違っているなど「スパムかどうか判断しやすい材料」が、あまり多くないため、いったんは警戒が薄れる。
○ 自然な、買い物確認メールに使われる文章表現が多い。そして今日わたしに連絡が来る予定だった2600円の買い物と、そのメールに書かれていた買い物金額が数字が近かったので、ひとまず「あとでちゃんと読んで、必要ならお店の人に確認をしよう」と、いったんメールを削除せず、キープしておくことに。
○ その後、ほんとうの2600円のほうも連絡が来て、そういえば先ほどのメールはなんだったのだろうと、改めて読んでみた。宛先が、わたしと、もうひとりよく似たメルアド宛ての2名になっていて「おや、この人に宛てた買い物の確認メールがわたしにも来てしまったのか、そもそもこの店ってどこの店?」と、真面目に読んでしまった。よく見たら肝心なこと(商品名や発送したクロネコ番号など)は書かれていないから、信じやすい人はここで添付ファイルを開くのだろう。
金額が近い本物のメールが来てくれたから、いったん読まずにキープしていたメールをじっくり読んでスパムとわかったが、もしかしたら、あのままフォルダに放りこんでしばらく気づかなかった可能性もある。
こんな、人を騙そうというメール文章の研究に頭を使うなんて、業者(あるいは業者に伝授している存在)は、もっと役に立つことに時間を使えばいいのにと、本気で思う。