ある有名な女優さんの息子22歳(その人自身も役者らしい)が、女性に性的暴行をして手首に軽症を負わせたということで強姦致傷で逮捕されたそうである。
まず、ネットに流れてくるオンラインの新聞記事は、発生から24時間を経ていない(ほぼ現行犯の)逮捕であるため警察発表をそのまま流すしかないのだろうが、ここの内容が第一の無神経。どの新聞も文章の最後が「計画的ではなかった(と本人談)」なのだ。
はぁ…? なんだそれは。
言わせていただこう。思いっきり言わせていただこう「だから何」なのか、と。
いつもやっているわけではなく、今日はたまたまですという意味か? 酒がはいってどうかしていましたという意味か? 常習性はないと言いたいのか。
本人が目の前にいたら言いたい。「被害者にとっては、あなたがどういう状態でしたことであれ、100%の被害なんだ。それがわからないのか。とんでもないことをしたんだ。言い訳するな」
そして第二に、とても奇妙なこと。
これだけの重大犯罪であり、はっきりと罪状付きで報道されているのに、ネットで「今後の番組出演とか、どうなるんだろう」と書いている人が、一部にいる。さらにはあるネット上のコラムで「被害者が早めに示談に応じればともかく、実刑になる“可能性も”」という表現まで登場。いったい、罪状が一緒に報道されているというのにこの反応は、罪状の意味するところを知らないくらい法律に無関係な暮らしをしているか、あるいは芸能人なら大目に見てもらえるとでも思っているのか。
この件では、法の上限を考えても長い年数の収監を望むことは難しいだろうが、せめて「運がよければ示談が成立するかもしれないが、原則として服役」くらいの深刻さで物事を考えていくべきではないかと思う。
性犯罪について、自分が被害に遭わない無関係なこととして、あまりに無神経な人が多すぎる。