以前にAmazonのkindleで “eats, shoots and leaves” という本を購入した。これは文章の切り方で意味がまったく違ってしまうことを端的に表した言葉で
1) パンダが店にやってくる。
2) 食事をする。
3) いきなり銃を持ってあたりを撃ちまくる。
4) 従業員が「パンダさん、なんてことを!」と言う。
5) 辞書を見よと、パンダが答え、そして去る。
6) 辞書には Panda eats, shoots and leaves (パンダは食べ、撃ち、去る」とある。
(ただしカンマがもしなければ「パンダは筍とか笹の葉を食べる」という意味になることがわかる)
この本はこのように「句読点があるとないとで、こんなに違う」という例が延々と書かれているもの。一部しか目を通していないが、また読んでみたい。
昨日、Facebookで英語ネイティブの知人から He gave her cat food. というのを教えてもらった。cat food で区切るのか、her cat で区切るのかがわからないというもの。「彼女にキャットフードをあげた」なのか「彼女の猫に餌を与えた」なのかが、不明。
おもしろいなぁと思っていたら、こんなウェブページも見つけた。
http://www.byrdseed.com/ambiguous-sentences/
ここには
> I saw a man on a hill with a telescope.
望遠鏡で丘の上の男を見たのか
丘の上で男が望遠鏡を持っているのを見たのか
いや、ひょっとすると、丘の上は自分が立っている場所で男がどこにいるかは書かれていないのか
…などの解釈が成り立つ例文が。
なるほど、日本語も曖昧だが、こう考えると、どの言語にも曖昧になる余地はたくさんありそうだ。