今日はFacebookのほうで知人との会話に金木犀の香りが登場した。
わたしにとって、子供のころに「すごくいい匂い、これなに?」と尋ねてしまった香りがふたつあり(沈丁花とクチナシ)、そしてそののちに自分が知った金木犀の香りと合わせて、合計三つが「いい匂いの花」というカテゴリにくくられてしまった。思い出そうとしても頭の中で再現できず、実物が目の前にあれば別だろうが、いまこの季節で香りの詳細を思い出せない。季節が秋ならば金木犀で間違いないだろう。そしてついこのあいだまで漂っていた香りだから、まだ頭に残っている。だが沈丁花とクチナシ…どんな香りだったか(笑)。
こういうとき、たとえば言葉の表現や歌、メロディであれば近いものを音で再現できるが、匂いは無理だ。だからその季節になるまで、わたしはおそらくそれら「いい匂いの花」を、頭の中でくり返し感じることができない。
またいつか、いい匂いのする花と遭遇できるその日を楽しみにしている。