午後、スーパーに寄った。買う物は決まっていて、それを買う予定はどのみちなかったのだが、天ぷらやフライが好きな性格ゆえ、ふらふらと、明かりに引き寄せられる虫のように、総菜売り場へ。するとそこに、ひときわ輝く天ぷらのパック詰めが。容器が独特でドーム型のようになっており、被せるような透明蓋の内側には天ぷらがキャンプファイアーのように積まれ、薪に該当する下の方には白いご飯が見え隠れ。
そして、そのドーム型の透明な蓋を見ていたわたしの目に、あろうことか「1011kcal」という文字が。
はて、なんだろう。日付ではないだろうし。今日は12月だから1211ならわかるが、いったい1011とは。そして、そのあとについているkcalというのは、なんだかカロリーみたいな文字ではないか…
…か、カロリーかっ?
この天ぷら弁当っぽいものは、1011kcalなのかっ。
見なかったことにして、その場を去った。なんと恐ろしい。とくに決まったスポーツをするわけでも、肉体を酷使する仕事についているわけでもない、日常生活を送るだけの中年世代にとって、1食で1011kcalは、なんとも恐ろしい存在だ。いや、ここまで盛りがよくないにせよ、けっこう小さめの天丼はスーパーで買って食べるし、たまには「天や」も買う。いまさら驚いても仕方ないことなのだが…。
そうだ、よく考えたらスーパーで自店調理の弁当ならば、カロリー表示は義務ではないはずなのに、なぜ蓋に書くっ。どうしても書きたかったら目立たぬ場所にシールを貼ればいい。なんてことを、なんてことを(笑)。
早く忘れてしまうに限る。