先日、ここで書いた「ひるったま酒」(ニンニクを焼酎につけこみ、砂糖も入れるらしいと判明)について母に電話で聞こうとしたところ、思わぬところから話が長引いて、母が通っている医師の件になった。
うちの母は「ひとつ具合が悪い症状があれば、それに対する薬は必ずある」と考えるようなところがあり、心配しすぎが高じて薬を飲みまくり、医者も処方薬もかなり信頼している(しすぎている)人間である。医療業界にしてみればよいお客様かもしれないが。。。
その母が、薬ではどうにもならないことのひとつとして「コレステロールが低いと、いつも言われる。先日も言われた」とのこと。傑作なのはそのあとで「どうしたらいいんですかと尋ねたら、何を食べればいいという話でも出るかと思って期待したのに、毎日こつこつ歩くといいと言われたので驚いた」と。
おそらく、その医師は忙しすぎてあまたが混乱したのだろう。コレステロールが高い人なら歩くというのは聞いたことがあるが、コレステロールが低くて困ると何度も言われている人に「歩け」とは。母に「それちょっと考えると逆としか思えない。たまには信じないほうがいいよ、医者の話は」とよく言っておいたが、それが何日くらい前だったのかはともかく、誰にも相談しなかったのだろうか。不思議である。
わたしも医者の忙しさはよくわかっているつもりだ。わたしはほとんど薬をもらいに行くだけの通院というのを何年もつづけている。たいした話をするでもなく「血液検査はいつもと同じでしたから、はい今月のお薬」と、処方箋をさらさら書いてもらって終わりだ。運がよければ2か月に1回で済むこともあるが、何かが心配らしくこまめに診察に呼ばれることもある。
そのわたしの担当医、わたしが何の病気でいつも通っているのかを、ぼーっとしていて忘れたらしいことがあった。夜中にトイレに起きる回数はとか(そういう病気ではない)、聞かれる症状が思い当たらない項目ばかりで黙っていたら「あっ」と、気づいたらしく、「じゃあいつものお薬を出しておきます」と言われた。
実際に、歩けと言われてももともと歩いている距離を急に伸ばすことはできないからと、母はとくに何もしていなかったようだが、温泉卵でも食べたらどうだと、すすめておいた。卵ならば体にいいだろう。