スターウォーズのシリーズ外伝である「ローグ・ワン」を、新宿のTOHOシネマズで観た。正月休みも成人式も終わっているから混雑する理由はなかったのだが、ねんのために家族が午後の席をネットで買っておいてくれたので、その時間に合わせて到着。
売店で家族がコーヒーを買うついでに「チュロス」みたいな名前の(ちょっと違うかもしれない、一般的なチュロスではなく直線でやたら長いものだった)菓子を買ってもらったのだが、下半分が紙に包まれたスティック状の長い物体が出てきたとき「あんこ入りと、普通のがあったが、あんこ入りにしなくてよかった」と真面目に思った。これだけ長くてあんこがはいっていたら、胃にずっしりきそうだ。
そのチュロスみたいな菓子は入場前にかじってしまったのだが、コーヒーとチキンは席まで。TOHOシネマズは席にトレイをうまくセットできるようになっているので、持ち込みも安心だ。
ローグ・ワンは、素晴らしかった。まったく予備知識もなく、ただ「スターウォーズの最初(時系列では第4話)の話に直結するストーリーらしい」とだけ。あとはマッツ・ミケルセンとドニー・イェンが出るということくらいだった。
しばらく観なかったので忘れかけていたスターウォーズの世界観がたちまち心によみがえり、作中で希望をうしない疲れきった人々によるすさんだ光景と心象風景、なめらかなストーリー展開、アクション、音楽、どれもよかった。そして、ラスト…。あのシーンで、何の映画を思い出したかを書いてしまうとネタバレに思う人もいらっしゃるかもしれないため、ねんのために書かずにおこう。
ダース・ベイダーがちょっとマッドマックスの「イモータン・ジョー」的な描かれ方ではと思ったが、一緒に出かけた連れは、いやいやフォレスト・ウィテカーが演じた役(主人公の幼少期を支えた人物)のほうがイモータン・ジョーだったという。なるほど、それもちょっとあてはまるか。
最後が、潔い。登場人物らの行動がではなく、作り手がである。思いきり贅沢に、よい映画を作った。あっぱれ。