目薬を最後の一滴まで使った記憶が、あまりない。瓶が小さいからか、よく何かのあいだにすべり落ちてそれきり行方不明になるようだ。ならばたまには発見されているはずだが、目薬をわたしよりよくさす家族が自分のものであると勘違いして回収し、自室で使っている可能性も否めない。実際のところ、わたしよりよく使っているはずなのに、補充しているふしがない。新しいのを買ってきて使いはじめるのは、ほとんどがわたしだ。
ものをなくすことを偉そうに書いてしまう自分が情けないが、おそらくひとつ200円前後の低価格品を愛用しているからなのだろう。目薬1個が1500円くらいしたら、もっと真剣に管理するのかもしれない。
なくさないものは、だいたいが大きいものだ。たとえばレスタミン(皮膚に塗る軟膏)は薬局で大きめチューブを買い置きしていて、家の中の随所に配置しているが、管理は万全である。だがオロナインは小さいがなくさないのだから例外はあるかと思う。
大きいものといえば、1年ほど前にFacebookでお友達のみなさんに笑っていただいたのだが、間抜けなことをしてしまった。食材を取り寄せて「粉類」、「豆類」、「加工食品類」などと大ざっぱな分類で箱に入れているせいか、「強力粉だと思っていた箱から薄力粉が出てきて、あわてて強力粉を注文した。そのあとになり、米のはいった箱だと思っていたものから強力粉が出てきた」などのことが——これもう、大きさは関係がない。うっかりしている性分なのだろう、おそらく(苦笑)。
現在、小麦粉と米は、きちんと在庫を把握している…はずである。