たいていのものは便利に買い物できる東京に住んでおきながら、こんなことを書くのは贅沢と思われる方もいらっしゃるかと思うが、声を大にして言いたいのは「東京には気軽にドイツパンを買える店が、あまりない」。とくにプレッツェル。うまいまずい以前の問題で、おいている店が少ない。わが家の界隈では電車に乗って吉祥寺まで行き、リンデという店で買うことくらいしか思いつかない。何年か前に大都会であるはずの新宿デパ地下巡りをしていたとき、思いつく限りのパン屋を覗いてみたが、プレッツェルはひとつも見つからなかった。
千葉県のツォップのプレッツェルは美味だ。最近は東京駅近くの日本橋高島屋食品売り場に、月に2回だけやってくるようだが、わたしはたまたま三越の食品売り場催事で買ってファンになった。通販はときどき入力フォームが先着50名だけ開くという狭き門らしい。それならばまだ、日本橋高島屋で多少並んだほうがよさそうだ。
検索をしていたら、広島にドイツパンを専門にしているパン屋「Bäckerei Bäck (ベッカライベック)」を発見。これ、ぜったい美味しそうだ。このぷっくりとしたプレッツェル各種。ああ、こういうお店が東京に、そしてできれば近所にほしい。
いつか、プレッツェルの食べくらべができるほど、東京にドイツパン屋が増える未来を思い描いている。