あらためて、震災のこと。
震災の直後から比較して、6割くらいが消滅したのだと、先日withnewsで読んだ。情報を維持するには人手と機材の維持もしくはレンタルするサーバ代などが必要となるのだから、たしかに、熱意だけではどうにもならないことだろう。無理からぬことだ。
わたしもまた、震災直後から9月ころまで、目にした新聞記事などをせっせとアーカイブし、一般公開していたが、その後は自分のその他の関心事と複雑に絡み合って区別をつけるのが困難になり、自分個人のフォルダに情報を入れるようになってしまった。
そんな中、胸を締め付けられるような写真を見た。
毎日新聞 2017.03.13 原発事故6年 牛舎に生きた証し 空腹乳牛が柱かじった跡
牛舎から出られず死を迎えた乳牛が、柱をかじっていた。苦しかっただろう、悲しかっただろう。それまでは毎日たいせつに育てられ、餌を与えられていたのだ。あの原発事故がなかったらと、思わずにいられない。そしてこれを発見した酪農家ご本人もまた、どれほど傷ついたことだろう。
ご本人(半杭、はんぐい)さんは…
> 牛を見殺しにした責め苦から酪農を離れたが、「牛たちを忘れないという思いで牛舎を残している」と話す。
…という思いから、現在も牛舎を残していらっしゃるという。