バウムクーヘン博の画像は昨日掲載したので、今日は、3月14日の午後から、バウムクーヘン博のため広島そごうに入店する直前までの広島の画像を紹介。
簡単に説明を…
左上: 到着してまもなく、市街地の三越でコインロッカーを借りる…って、違う、お礼に三越の写真を貼り付けたつもりが、これは隣接するビルではないか。なんたる失礼を。作り直しがたいへんなので、三越さん申し訳ない。
左から2番目: ベッカライベックのパン
右から3番目: ベッカライベックの外観
右上: アンデルセンの本店。これは仮の本店で、ほんとうはどこかで従来の本店が改築中との噂。
中段左から2番目: 旅先では何があるかわからないので、珍しいお菓子はとりあえず買う。これは素晴らしいタイミングで、急にお会いできることになったFacebookのお友達に差し上げることができた。
中段右から2番目: 隠れ新幹線名物、オーボンヴュータンの焼き菓子。知人情報で「東海道新幹線の車内販売ワゴンに、オーボンヴュータンくださいと言うと、焼き菓子が出てくる」と言われたので、わたしも言ってみたら出てきた。これは別の知人にもらっていただくことに決定。
中段右側: 料金はシングルだったがツインの部屋に泊まれた。やたら広かった。
下段左側: 朝食をとる窓の向こうに、バスや路面電車がたくさん通っていた。
下段右側: ビュッフェ形式の食事だったが、もう、入店直後から「中華料理屋か」と思うほど、熱々の肉団子スープなどに迫力負けし、周囲のみなさんが素晴らしい食欲で熱々のものを食べているというのに、ひとりパン食にした。こちらのビュッフェ(メルパルク2階)は、中華と和食が充実で、パン食はさほど種類がなかったが、それでも美味しくいただけた。よかった。
いちおう写真は貼っておくが、みなさんそれぞれで、現地に行って、見ていただきたい。聞くと見るでは、そして現地の空気や日差し、風に触れるかどうかでは、まったく違う。
原爆ドームのうしろから、川沿いに公園を歩き、テレビなどでよく見かける広い空間へと歩いた。ときどき「ここはテレビ中継で見たな」とか、軽いことも考えるのだが、その場にいる人たちひとりひとり、たとえば朝だからと掃除をしてくださっている方々の物腰や、赤の他人である観光客(わたし)に向けてくださるまなざしに、自然と「祈り」という言葉が浮かんでくる。
資料館では、朝一番の入館だったせいか、周囲の人々が息を呑む音や、すすり泣きをこらえる気配が感じられた。そして時間が止まったかのような静寂の中、自分の頬をいまにも伝いそうな温かい涙のしずくさえ、落ちてもいいのかと尋ねるかのように、ずっとそこにあった。それがいつ落ちたのか、わたしにはわからない。
資料館を出た。学校の修学旅行なのか、制服を着た子供たちが大勢で記念撮影をする姿がくり返し見られた。子供たちはこれから長い、何十年もの未来がある。明るい未来であってもらいたいし、そうでなければいけない。
広い木々を抜けて、たくさんあるベンチに腰を下ろし、日差しを浴びながら、少し考えた。
何もかも、平和だった。
ようやく体から出ていくことを決めたのか、涙がまた出てきた。
川沿いに大通り方向へともどりながら、このままの気分ではデパートの催事(バウムクーヘン博)でもあるまいと、ひたすら歩くことにして、広島城の方角へと、進んだ。
城のすぐ手前の、無料ではいれるあたりまで進んで引き返せば、ちょうど催事の時間だろうと思ったが、どんどんと天気が怪しくなった。予定の場所(広島城の有料区域にさしかかるあたり)では、短時間とはいえ暴風雨。愛用の折りたたみ傘が壊れた。急いでそごう方角にもどると、晴れていた。
そしてわたしは、バウム博のあと、昼過ぎに広島を離れた。
次は、記念公園だけではなく、さまざまな名所や宮島へも、出かけてみたい。また必ず、訪れたいと思っている。