15日午後の倉敷と、16日午前の岡山後楽園。かなりの枚数の写真を撮ったのだが、9枚ずつにしぼってみた。
岡山に到着後、コインロッカーに大きな荷物を預けてから、1時間くらい洋菓子屋さんにバスで往復していた。そのあと、ホテルへのチェックインには早かったのでJR線で倉敷まで。それはさすがにJRなのでSuicaが使えたが、乗っている最中のアナウンスがおもしろかった。おそらく沿線には無人駅などが存在するのか…? 運賃は運転席の脇にある料金箱に入れるか、ICカードを持っている人は改札で忘れずにタッチしてください、とのこと。倉敷まで4駅だったのだが駅間が長く、だんだんと「わたしほんとにJRの電車に乗ったんだよなぁ、別の路線じゃないよな」と、余計なことまで考えてしまった。
さて、倉敷。駅前はけっこう広いし、隣接でデパートの天満屋もあるので、開けた印象。徒歩数分で「美観地区」というのがあると聞いていたので、それを楽しみにしていた。
実はバウムクーヘン好きとしては、美観地区とは方向が少し違う菓子店(さつき屋)にも興味があったのだが、なにせ前日からかなり歩いていただけでなく、広島では夜中に足首が痛いほど冷えて2時間しか寝られなかったという状態なので、無理をしてはよくないという気持ちになった。そこで、今回は菓子屋は見送って、美観地区を少し歩いたら、帰ることに。
(ちなみに足首の冷えは、岡山駅にもどってからマツキヨで「めぐりズム」という商品を買って、ふくらはぎや腰に貼りまくったので、その晩はぐっすり眠ることができた)
まぁ、この写真はとくに解説不要だろうか。古い町並みが見えたり、備前焼などの工芸品があったり、文明開化を思わせるようなレトロな建物があったり、さらには「いがらしゆみこ美術館」とか、「星野仙一記念館」とか、盛りだくさんである。←とくに「記念館」というものは存命人物でも作られるのかと、かなり驚いた ^^; 。
行くときには大通り沿いから正門のように見える場所をはいり(むらすずめで有名な橘香堂 “きっこうどう” さんのある場所)、帰りは駅前の商店街までつながる道を歩いて帰った。
岡山駅にもどってから、荷物を取り出してホテル(東横イン)にチェックインし、荷物をおいた。ドラッグストアと駅前地下街を少し見て、すぐホテルに帰って体を温め、ぐっすり休んだ。翌日は早くから岡山後楽園を見て、お菓子屋さんに1軒寄ったら、駅で新幹線に乗るだけだ。念のためにそれ以外の予定はほとんど入れておかなかった。
東横インの近くにあるヨドバシのあたりから、路面電車で少し進むと、城下(しろした)というところに出て、そこからまっすぐ歩くと岡山城と岡山後楽園のあいだに出ると読んでいたので、翌日はそれに乗ってみた。だがまずは岡山駅前でコインロッカーだ。おっ、ICカードのみ対応のコインロッカーがある。なんだか東京のようでかっこよいぞ、こういうのは広島にはなかった。さっそく使ってみようと思ったら…ICカード専用の場所だけ、すべて埋まっていた。とほほ。
(ちなみに広島バスセンターのコインロッカーでは、仕組みは新しいのに現金専用で、現金を入れるとQRコードの印字された紙が出てきたので拍子抜け…。それにくらべると、岡山の駅のコインロッカーは都会っぽい)
さて、荷物をあずけ、またヨドバシカメラ近くの路面電車の乗り場まで。料金は100円らしい。早朝であまり人がいなかったが、わたしと同じような観光客の中年男性が数名と、現地の人らしき女性たちがちらほら同乗。男性たちは、先にお金を払おうとして「降りるときですよ」と運転手さんに教えてもらっていた。よかった、観光客は自分だけではないのだと、妙に安心感…だがなぜかその男性たち、慣れていないのだろうにリラックスしまくっていて、降りるはずの城下で、停車ボタンを押さない。あきらかに観光客なのだからわたしの代わりに押してくれよーと様子を見ていたが、押さなくても止まると思っているか、あるいはわたしと違ってもっと先までいくのか。仕方ないのでわたしが停車ボタンを押したところ、どかどかとわたしのうしろを降りてきた。なんだ、やはり降りるんだ(笑)。
さて、城下の地下(しろちかという表示がある、やや暗い地下通路)を抜けて地上に出た。少し歩くと、右手に遠く岡山城、左手に岡山後楽園。正門からちゃんとはいるには、左手側を大まわりにと歩いて移動しなければならないらしい。岡山城の近くに別の門があるらしいとはわかっていたが、どうせなら正門からはいるかと、広々とした景色を楽しみながら、左手側を進む。10分くらい歩いただろうか。橋を渡った先が後楽園だった。
朝早くの客だったため、園内はあまり人がいない。やがて増えてきたので人のいる気配に安心できたが、最初のうちは案内図を手に歩いていた林の中で「ここほんとに進んでいいのか、どこかにつづくのか」と考えてしまったほど。
園内、とにかく広い。普通に歩くだけでも1時間くらいかかるのではないかと思う。季節ごとの花も楽しめるのだろうし(わたしが見たときは梅がそろそろ終わりだった)、おそらく大混雑するだろう。途中から中国人の旅行客が来て、その人たちが賑やかにしてくれたので「えっ、あの小山みたいなとこ、のぼれるんだ」と気づいてのぼった。ひとりだと、当たり前のことに気づかない場合があるものだ。
かなり広いが、ところどころに腰を下ろせる場所があるし、茶屋もある。休み休み、歩いた。池が多い公園は好きだ。それに岡山後楽園の全体が(表現は妙かもしれないが)箱庭のように完成された空間で、自分はそのパーツとして歩きまわっているかのような感覚が、なんだかとても気に入った。心地よかった。
かなりの数のパノラマ写真や、タンチョウヅルほか動画も撮ったのだが、なかなか編集や整理ができない。Facebookのように「載せるだけでなんとかしてくれる」というのも便利だが、こうして自分の設置しているブログだと、容量や手順などの制約も多いので、使い勝手の改善はこまめにおこなっていかねば。
このあと、最後に寄る予定の洋菓子店がとても近かったところ、遠いと勘違いして「橋また歩いて渡るの、足が疲れるし」と、正門近くからバスに乗ってしまったのだが、バスが走り出して外の景色を見ているうち、ふと頭の中で「あれ、出かける前に見た地図だと、この橋を渡ったらすぐじゃなかったか? 降りなければ〜」と、せっかく乗ったが少し先で降りて、歩き直した(笑)。
今回は、広島も岡山も交通機関の予習をかなりしていて、ほとんどがうまくいっていたのに、最後の最後で、ドジである。
無事に新幹線に乗り、東京の自宅には夕方に着いた。楽しい旅行だった。