Netflixにマッツ・ミケルセン主演の作品があったので、彼が出るということはデンマーク語の映画だろうと思って視聴開始。ところが、はじまってみたらドイツ語と判明。原題は Die Tür だった。2009年の作品。
自分の身勝手なふるまいのため娘の見守りを怠った父親。失った娘と別れた妻への思いから自責の念をかかえて5年過ごしたころ、自暴自棄になったある日に不思議な通路を見つけた。そこを通ると、出た先は5年前の町。しかも娘の死亡日当日である。彼は無我夢中で娘を助けるが、その世界に存在する5年前の自分と遭遇し、もみ合ううちに結果として殺害してしまう。
彼は必死に遺体を隠し、娘は子供なりの勘の良さから父親が別人に変わったことに気づきながらも少しずつ彼を受け入れ、妻とも気持ちが離れることなく暮らしていけそうな良好な状態になるが…。
ぼろぼろになった5年後の彼をも支えてくれた友達に、その世界で5年前の自分を埋めたことを知られてしまい、なんとか話し合おうとしていた最中に、別のある人物が友達に襲いかかる…。
途中までは安っぽい話だと思っていて、まるで期待していなかったのだが、中盤あたりから「こういう話だったのか」と、ちょっと新しさを感じた。ラストもいい。
それにしても、そのドア、謎が多すぎ(^^)。