これを書くにあたり調べてみたところ、実際にキューピーが卵殻カルシウムのサプリのような商品を製品化しているそうなのだが、まぁ、それはおいといて。
卵の殻を食べると健康によいという記事を読んだ。半信半疑で検索したところ、驚いたのは、骨粗鬆症の予防にも最適だからと、卵の殻を積極的に食べましょうと書いているサイトが、英語でも日本語でも複数見つかったこと。概要としては、「殻を煮て雑菌をとり、水を切ったら、弱い温度(摂氏にすると93℃くらい)のオーブンで加熱して、水分を完全に飛ばしたら、すり鉢でしゃりしゃりにして”食べましょう”」という記事やら、オーブンではなく電子レンジにして”老犬に与えましょう”などなど、けっこう検索されるのだ。
違いと言えば、日本語のサイトは「犬にいかがでしょう」というのが多く、人間にどうぞと書いている例はあまり見つからなかった。また、経口摂取に抵抗があるのか、「卵の内膜をよく洗って顔パックに使いましょう」とか「粉々にしたら出汁パックに入れて入浴剤として湯船に入れましょう」と書いている人なら、少しいた。わたしはカルシウムが肌から吸収されるものなのかどうか、残念ながら知識を持たないのだが、何にせよ「捨てるよりは、何かによさそうならやってみよう」という発想から話がはじまって近年のさまざまな健康法が生まれている可能性もあるので、すべてに根拠があるとはかぎらないかもしれない。
いずれにせよ、わたしは、どうしても食べろと医者か誰かに言われないかぎりは、そして言われたとしてもしばらくは、卵の殻を食べようとは思わないことだろう。砕いたところでじゃりじゃりしていて消化によくなさそうな印象を受ける。わたしは中身だけいただくので、殻は辞退したい。