OpenPNEの古いバージョン(2系)で構築していたSNSを、13日いっぱいで閉じた。主要データの多くがデータベースにあるとはいっても、細々としたファイルや画像キャッシュなど、サイトから25分かけて消したら、合計で1.1GBくらいあったようだ。
消したのは、PHPの5.2まででしか動かないシステムだったからだ。設置してお友達のみなさんを招いた2009年開始時からそれがわかっていたが、将来性があると思われる3系は、それでもわたしには使えなかった(何か当時のレンタルサーバの事情もあったように思う)。2系は使いやすく、利用者もmixi風で覚えやすいと思ってくださったようだし、わたしも管理が楽だった。
たくさんの思い出ができて、人も集まってくださった。
熱心にみなさんが来てくださった期間は2013年くらいまでだったのではと思うが、そのあとも、いつか消す日が来るだろうと思いつつ、今年になってしまった。
ようやく消して、PHPのバージョンを新しめのものに変更することができたが、またひとつ悩みが増えた。バウムの書フォーラムで使っている phpBB というソフトである。2012年に開始して使いつづけているものだ。
なにせこのソフト、本家でバージョンアップが発表されると、管理画面にログインするたびに赤いフォントで「これは最新バージョンではありません」と、表示される。すごい迫力である。1回だけその色に根負けしてバージョンアップしたように思うが、作業がとてもたいへんだった。その後、2年前に大きなバージョンアップがあり、現在わたしが使っている3.0系から、3.1系になったので、早くバージョンアップを、という表示が出た。
そのころはまだOpenPNE2系を消すかどうかの決断ができずにいたこともあり、もしphpBBをバージョンアップするにあたってPHP環境も上げないと動かないという話になったときに面倒だなと、困ってしまった。またphpBBの日本語を担当してくださっていた方がすでに日本語翻訳の参加を降りられたあとであり、個人的にお願いしてその方が作成した3.1系の日本語翻訳を使わせていただけるお返事をいただいたものの、その後については未定であったため、phpBBそのものへの(日本語で使う上での)将来像にも多少の不安をいだくうちに…時代はすでに、3.2系へ。
ようやくいま、OpenPNEの2系を消し、PHPのバージョンも上げたのだからと、思い切ってphpBBを最新版にしようと検討していたところであるが、ここで迷っている。
2年前に使用許可をお願いした日本語ファイルは、3.1系である。3.2系にするならば差分を自分で作るか、あるいはフォーラム参加者に「メニューの日本語なしで、英語でがんばって」と言わなければならないが、さすがにそれは無理がある。かといって、最新ではない3.1系までのバージョンアップをしたところで、管理画面にログインするたび「最新版ではありません」と表示されるに決まっている。
さらに、仮に日本語の問題がなかったにせよ、3.0系から3.2系にするには、データベースも触らないといけないらしい。パッと見たが、これは面倒そうな作業だ。その部分の説明は英語で1行だが、わたしが理解するかぎりでは、作業は繁雑になりそう。
これらの状況を考えると、現在のフォーラムを終了させ、もう何年か使えそうな将来性あるソフトを新規に入れたほうがいいのかという気がしてくる。現在のフォーラムは閲覧用としてしばらく置いておくか、あるいは資料価値ある食品ラベル画像などだけを抜き出して何らかの方法で再掲載し、ソフトは消して、コミュニティ機能は別のソフトでやり直すということだ。
やはり、ひとつのソフトで5年もフォーラムをつづけられただけで幸運だったと思うべきかもしれない。これだけさまざまなソフトが、入れ替わり立ち替わり現れるご時世である。このブログを書いているWordPressが勢いを失わずに開発をつづけているのは、ネットの世界で考えればごく例外的なことだろう。
代替に何のソフトを使おうかということだが…いくつか、案はある。今日明日で決めるべきことでもないので、頭に浮かんだものをいくつか書いてみるにとどめるけれども——
○ BuddyPress – WordPressのプラグインとして動作、掲示板やメッセージのやりとりなど、ちょっとしたコミュニティとして利用可能。
(これはかなり気持ちが惹かれているが、これを構築するとなるとバウムクーヘン専用のブログを新規に立ち上げてそこにバウムファンを集めたコミュニティ機能を持たせることになる。すると、現在のこのブログでのバウムクーヘンとの話題が両立しなくなる可能性があり、それはそれで、かなりさみしい…)
○ OpenPNE 3系 – 自分でもまさかと思うが、これも捨てがたい。2系はほんとうに好きだった。3系はレンタルで使っていて、操作性は悪くない。だが、2系を消した直後にこの選択肢、ありなのかどうか、自分の気持ちとして少し引っかかる。
Drupalを使ったコミュニティサイト構築もあるのだが、こちらは英語が主体で、日本語の情報提供やソフトの翻訳が、おそらくおひとりの方の手にゆだねられているのではないかと想像している。
コミュニティ型ではなく、こちらが情報を提供してコメントをもらう関係でよいのであれば、baserCMSという純国産のCMSもあるようだが、わたしが目指したいのはコミュニティ型。
そういえば、何年か前でも利用例が減っていたが、かつて名をはせたXOOPS(ずーぷす)というものもあったなぁ。いまはどうなっているのだろう。
いっそ、大昔のような、会員登録せずとも誰でも書ける掲示板というのを作ってもいいのかもしれないが、場が荒れるのがけっこう怖い。巡回ロボットに自動投稿される煩わしさは、どれほど対策をとっても、今後もあることだろう。
いずれにせよ、これを気に、少しでもよいものを考えたいと思っている。