このブログのデータを見ているかぎりでは、バウムクーヘンの話題でお客様が多いものの、おおむねコンピュータの話題は不評のようである。だが今回は、このブログに自分が7年前に書いた内容を読んで窮状を脱したこともあり、将来の自分のためにも、そしてどなたかお役に立てるなら、書いておきたい。
古いSNSを13日いっぱいでウェブから削除したのは書いたが、昨日から今日にかけてまだ消さずに「さくら」上に残っていたデータベースを眺めていた。わたしのプランではデータベースを20まで作ってよいことになっているのだが、この先に使うデータベースと、今回のSNSの件で要らなくなったデータベースと、どう棲み分けしていこうかと。この従来のデータベースは、旧SNSの用件が8割くらい、それ以外も若干は使っていた。旧SNS分を手作業で消してほかの用途はそのままにするか、あるいはほかの用途の分を、新規に作成したほうに移動させて、その後にこれを消すか。
実を言うと、膨大なデータがはいっている従来のデータベースは、少しMySQLのバージョンが古い。何かあったときのため、バージョンが新しいほうがいいとは思う。そしておそらく、さくらはロリポのように「お使いのMySQLのバージョン、上げときましたんで」とか、やってくれない。引っ越すなら自分で新規に新しいデータベースを作って、今後も使いそうなものだけをそこにコピーし、膨大なデータが残っている従来のものを消すのは、おそらく自分である。
(注: 7年くらい前だったかと思うが、MySQL4の時代が終わりを迎えることになったとき、たしかロリポは、勝手にバージョンを上げてくれた。さくらは、わたしが専門的な本を2冊買ってきて学び、試行錯誤の末に手作業で引っ越した)
しかも、わたしがさくらと契約した当初は見当たらなかった「スタンダードプランの人のデータベース使用量目安は、500MBくらい」という表現も発見。え〜、わたしいま消そうかどうしようか考えてるものだけで624MBあるんですけど、こんな案内が出る以前からの契約者だったから、大目に見てもらっていたってことですかー、さくらさん?
さすがにこの先ずっと、これを消さないままほかを使いつづけたら、何か言わるかもしれないということで、少しずつ内容を消していくことに決定。
さて、それにしても、この大きなデータベース、バックアップをいちおうとっておくかと…思ったまではよいのだが、さくらなどレンタルサーバに標準で付属しているphpMyAdminという管理画面は、小さなファイル(数メガ程度)のみであればさくさく動くが、数十メガ以上になると、エクスポートを正常には行わない。時間切れまたは接続切れとして、強制終了させられてしまう。
しばし、頭を抱えた。
種明かしをしてしまえば、わたしは7年前くらい前に、cronを使って1日1回データベースのバックアップ(自分のウェブサーバの奥深くにコピー)する設定をしていたのだが
→ http://habopnt.whitesnow.jp/weblog1/?p=3883
…それを記憶違いしていた。データベースが壊れるなどの事故もないまま無事に過ごしてきたわたしは詳細を忘れ、ウェブサーバではない別の階層(通常はアクセスが難しい階層)にコピーするように設定したと、思いこんでいた。ssh 接続でコマンドを打って見にいかないといけないような場所だったはずだ、と。
それで、sshでデータベースのバックアップを探しにいかねばとか、いやいやもうターミナルコマンドも忘れてきているので、まずunixのおさらいをしないととか、やらなければいけないことが山ほどあるぞと、軽いパニック。
夜遅くなったのでそのまま寝てしまい、今朝になって上記のリンク先にあったcronの内容を見て…「これって、どう見ても自分のウェブサーバ上のどこかにコピーとってあるってことだよな?」…
探してみたら、自分の階層の奥深く、ぜったい人に気づかれなさそうな場所(←わたし自身も忘れていたくらいなのでそれは間違いない)に、1日1回、ちゃんとデータベースがバックアップされていたことがあきらかになった。
バックアップをきちんととりながら、その場所を忘れるドジな人間であった。あとから思うと笑えるが、昨日はわりと真剣に頭を抱えていたのである。
笑えると思うのは、13日夜に自動バックアップのcronを消す作業までしておきながら、その段階では「バックアップどこにとったんだっけ」を考えず、数日遅れで悩んだことだ。どこかにある、どこかにあればよいと、その程度に思っていたのだろう。
さて、発見されたファイルを自分のパソコンとクラウドにバックアップしてから、従来のデータベースにphyMyAdminからアクセスし、ひとまず500MB強を、消した。
これでようやく、次の作業(新しいメニューを構築しつつ、データベースを利用)に、移れる。よかった。