先日、映像配信大手のHuluが、URLをHulu.jpからHappyOn.jpに変更し、それにともない、提供するサービスや対応機種も変わった。HappyOnという具合に、ところどころに大文字を入れると意味がわかりやすいものの、たいらに happyon と書いたら「はっぴょん、何それ」と読めてしまうような、ちょっと間が抜けたドメイン名であることは否めない。だが複数アカウントに対応というのは、それはそれでありがたいので、多少のことには目をつぶろうかと…思ったものの。ううむ。
致命的なことに、操作性が悪くなった。とくにAppleTVなどのメニュー上から見る画面が「いったい何を見てほしいと思っているのか」、疑問に思えるような見た目。以前はシンプルで、最新話題作をを10本程度紹介したほかは、自分のリストに行くか、メニューを見るかなどを選ばせるだけだった。だがいまは、これでもかという数のサムネイルを表示する。タイトルや概要よりもまず目への刺激で人の気持ちを引こうとするらしい。作品タイトルまたは見たい役者などがはっきりわかっている人以外は、いったい何をどうしたらいいのか、わからなくなってしまう。
たとえるなら、代々木の駅前で「○○はあっち、□□はあっち」と書いてあった状況に慣れていたこれまでのユーザを、新宿東口のアルタ近くに放り出して「ほーら、なんでも見えるでしょう、行きたいところに行ってください」と、本人に決めさせるという状態だ。予備情報がない人ならば、あんな混雑の中に放り出されたら困るばかり。
そして画面をパッと見ると、HuluなのかNetflixなのかがわからなくなるほど、似通っている。Netflixの操作性は最初から期待していなかったが、何もそれに似せることはないではないか。
Huluには、ぜひシャキッとしていただきたい。