ビルが増えたからなのか、エアコンの排熱なのか、東京の夏はほんとうに耐えがたくなってきている。わたしが幼いころ、北関東の田舎では夏休みも30℃を超える日はそれほど多くなく、たまに東京に遊びに出ると暑さに驚いたものだったが、それでも発表される気温としては、現在よりはるかに低かったと思う。
この10年くらいで考えると、東京でも33℃、35℃などの最高気温予測が、頻繁になってきた。
わが家はふたりとも1日の半分以上は家にいる時間があるが、それでも外出の前後を中心に、2回くらいは着替えをする。2回外出した日などはたいへんなことになる。洗濯機に洗濯物を溜めておくわけにもいかず、少量でも複数回の洗濯。そしてまた、日差しでこれがよく乾く。夏の威力というより破壊力と呼べるような、強引な循環。
汗がこれほど出るのに体がスリムになった気がしないのもしゃくに障る。
あと何年かしたら、都会の夏は体温以上の日がつづくことがあるのだろうか。不安に思う。