十字屋はかつて関東を中心に東北も含めて多くの店舗を持った百貨店だったが、90年代ころから他の百貨店らと業務提携をおこなったほか、最終的にはダイエーの子会社となった。→ Wikipedia: 十字屋
十字屋を名乗っていた最後の店舗(山形)が、来年閉じることになったそうである。なんとも、残念なことだが、これも時代か。
2017.08.30 山形新聞 十字屋山形店、来年1月末で閉店へ
わたしが高校まで住んでいた市では、渡良瀬川沿いに「キンカ堂」(他県の店舗は知らないがここは百貨店だった)、十字屋があった大きな通りには、もう少し早めに閉店したが高島屋、そのほか衣服などを扱う小規模なデパートもあった。それらはすべて、おそらく90年代になるかならないかのころ、川向こう(渡良瀬川の向こう)にイトーヨーカドーやアピタができて、人の流れが徒歩ではなく自家用車中心になってしまったため、あっというまに廃れてしまった。
数年に1度くらいは田舎に帰るが、タクシーから見ても通りにかつての賑わいはまったくなく、車社会への移行というのはほんとうに残酷だなと、考えさせられるばかりだ。