英語の中にフランス語由来の表現がはいっているとき、ちょっとハイソな香りがするもののようだ。だが馴染みすぎるとハイソも何も関係なく、どう訳したらいいのかわからなくなる。
頭ではわかっていても、日本語にできない。
She has a certain “je ne sais quoi”. (辞書的に丁寧に訳せば、彼女には、言葉にはならないが魅力がある、という意味になるらしい)
フランス語の je ne sais quoi は「それを知らない」の意味なのだが、ここだけが英語にはいって使われる場合、どうも a certain とセットになって、塊で使われるものらしい。このセット以外では、フランス語の普通の表現が(英語として検索してもフランス語の用例として)出てくることがほとんどのようだ。
いくつか検索をしてみたところ、こんな表現を紹介している人がいた → It looks nice, but it lacks a certain “je ne sais quoi”.
これを丁寧に訳せば「良さそうだけれど決め手には欠ける」であろうし、もっとざっくり訳せば「良さそうだけれど、これって感じがしない」というのもよいかと思う。
She has a certain “je ne sais quoi” をどう訳すか。
彼女には何かある。これは、必ずしも魅力の意味にはならず、裏があるということになってしまうかもしれない。
彼女には華がある。う〜む、これは訳しすぎかな。
彼女には、とらえどころのない魅力がある。これは長すぎか。
さて、どう訳すのがスマートだろうか。