西武新宿線の駅から住宅街方向に歩く「ぎりぎりまだ商店街か」というあたりに、つい先日のことだが喫茶店を見つけた。しかも入り口に、通りのほうを向けたケーキのショーケースが。なんと昭和な…。思わず二度見した。
その日は荷物が多かっか、あるいは小雨で傘を持っていたのか、持ち帰れないと思い通過したが、翌々日にまた近くを歩く用事があり、思い切って立ち止まってみた。
平日の午後で、店内に(飲食の意味での)客の姿はほとんどなく、入り口のショーケースに立ち止まったわたしたちに、お店の人がすぐ気づいて出てきてくれた。
ラインナップは、サバランとか、チョコレートのケーキとか、チーズケーキとか。だいたい8種類くらいあっただろうか?しかもチョコレートのケーキには客に(周囲のクリームが白いものだったか、あるいは中が見えないだろうからという配慮からか)わかりづらくて勘違いされてしまったらどうしようとばかりに「ココア生地のスポンジ使用」と書かれている。丁寧すぎる(^^)。
サバランとチーズケーキを買って帰ってきた。どちらかが200円で、もうどちらかが220円。
サバランは生地がパンタイプ。スポンジっぽい店と、パン(ブリオッシュ系)の店とあるが、こちらはパンで、ブリオッシュよりはやや油脂が少なそうだった。かかっていたシロップはアルコールの風味が強いが原則として甘いシロップで、お酒が苦手な人も食べられそうだが、酒好きならば物足りない。
チーズケーキは、けっこう珍しいと思った。上のほうの層は食感がプリンというか、ほとんど固めのプリン。全体的にチーズケーキという感じではないかもしれないが、よく考えるとこういう雰囲気のケーキは昔よく田舎にいたころに食べていた気がする。
たまに買ってみるのもよいかもしれないと、思った。
食べログなどのサイトで「喫茶シェルテ」で検索すると、場所がわかるかもしれないが、付近に長く住むわたしのような人間でも、いつもと違う角を曲がるまで存在に気づかなかったので、遠隔地の人がわざわざ探して買いに行くようなものでも、ないかもしれない。