今日は以前から出かけたいと思っていた砂町銀座商店街に行くついでに、手前にあったアリオ北砂にも寄ってみた。
新宿から都営地下鉄で20分ほど乗っていると「西大島(にしおおじま)」という駅に着くのだが、そこから徒歩で10分ほど南下すると、やたらと広いショッピングモール「アリオ北砂」に到着。イトーヨーカドーなどセブン&アイ・ホールディングスのグループがメインに入店しているほか、1階は数多くの店が連なるフードコートや、庶民的価格の店(おかしのまちおか、100円ショップのキャンドゥなど)もある。これはおもしろいなぁ、見飽きないなぁと思いながら、シャトレーゼで買い物をしてフードコートの椅子に腰を下ろし、館内で買ったペットボトル飲料を飲みつつ休んだ。なんとも安上がりだ。
通りをはさんで向かい側に、日通の大きな倉庫があった。25年くらい前になるが、わたしは日通の小名木川支店(おなぎがわしてん)というところと業務で関係していて、タクシーまたは日通のみなさんの運転する車でその支店に連れていってもらったり、立ち寄ったことがあった。そのときとまったく同じ場所かどうかはわからないが、もし同じ場所にその立派な倉庫ができたのならば、いったいこのアリオ北砂の前身はなんだった(何の跡地だった)ろうか、あのころはとにかく周囲を殺風景だったように感じていたがと、首を傾げながら、砂町商店街に移動した。
砂町商店街の帰りは大通りを亀戸駅までバスに乗り、その後はJRで帰宅。バスは地元の人々のたいせつな足のようで、数分おきに何本も来るのに、どれもかなりの人数が乗って、立っている乗客「も多い。なんでこんなにバスが盛んなのだろう、鉄道駅のひとつもあったっておかしくないのになと、漠然と考えながら、連れに「そういえば昔、小名木川駅(おなぎがわえき)というものがあったような気がするんだけれど、どう思う?」と尋ねると、あの界隈にまったく土地勘のない連れは「聞いたことがない」との返事で、終了。
てっきり名称の統廃合などで別の駅に変わったのかと思い、帰宅後に検索すると…笑ってしまったことに、なんと、アリオ北砂の前身が小名木川駅だった(苦笑)。2000年まで貨物駅として、亀戸とのあいだを往復していた単線の駅だったらしい。なんだ、そうだったのか。
ということは、わたしが駅の名前を覚えていたことから考えても、わたしが業務で何回か訪れた日通の小名木川支店というものが、現在のアリオ北砂(当時の小名木川駅)の正面にあったと考えても不思議ではないようだ。25年も経つと、都内なのにまったくわからなくなってしまうものなのだな。
それにしても、砂町銀座商店街には驚いた。まるきり「昭和」である。細い商店街に惣菜店などがひしめき、二度見してしまったが100円くらいで大きなアジフライが道端のテーブルにおいてある。100円前後でこのサイズか、ほんとうにここは東京かと思う迫力。しかも東京西部であればパックに入れておかねばとか、ほこりがつかないように何か蓋をつけておかねばとか、うるさいことを言いそうな客が山ほどいるだろうが、おおらかに積んである。すばらしい。
600メートルほど長い商店街だとどこかで読んだが、それにしてはシャッター率も低く、あげくにはこぢんまりとした銭湯まで見つけてしまった。
また出かけてみたいと思う。