一般人の感覚と、テレビ画面に写っているものの乖離

 昨日の夕方6時近くだったと思うが、たまたまテレビをつけていた。何か見ようかと、地上波も含めてザッピングをしていると、夕方4時ころからおこなわれていたらしい横綱審議委員会の会見が流れていた。

 どうやら、モンゴル人力士同士の酒席のトラブルで、先日から話題になっている殴った殴らないどう殴ったこう殴ったの話を調査したのでそれを事細かに発表しますという主旨らしいのだが、生放送でもあるまいしテレビ局側は字幕の用意やダイジェスト編集ができなかったのかと思うほど聞きとりにくく、冗長で、頭にはいりにくい内容だった。
 わたしが最初に聞きとれた部分で驚いてしまったのが、審議委員の長が「2次会の場所に出ていたのはワイン、シャンパンであり、ビールではありませんでした」とゆっくり語っていたことだ。発言の意図としては「初期のころ話題になったビール瓶ではなかった」と言いたいのだろうが、そんなことまでもいちいちゆっくりと読み上げ、それをわざわざ短め編集もせずフルで放送するテレビ局。これはいったい何なのだろう。

 昨日の会見は横綱審議委員会の調査発表であり、角界全体の話題を語る場でもそれをする立場でもなかった。すべての件が揃って事情が整理された段階で相撲協会が何を発表するかということであれば事情にも重みが増すだろうが、今回は横綱審議委員会である。横綱のひとりはこの件で退職済みであり、もうひとりの横綱は減給相当がふさわしいと考えるとのコメント発表、それで終わりのはずだ。だが何を思ったか、貴乃花親方の今後についても何か処分があってしかるべきとの含みをもたせた。めちゃくちゃである。

 こんな話題に大きく時間を割くようなメディアばかりであるならば、この国の将来も推して知るべしだ。国内では沖縄の問題や子供の貧困、外国ではロヒンギャの問題や、ひとりで突っ走っている米国大統領についてや何でもほいほい言いなりになる日本について、メディアが報道しなければ、一般人はどう世間を、どう世界を知るのか。

 自分が相撲を見ないせいもあるかもしれないが、この話題の取扱量がこのところ多すぎて、気味の悪さすら感じる。

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