閉店(廃業)の貼り紙

 今日は早稲田通りに近い馬橋公園のあたりから散歩で南下し、阿佐ヶ谷まで。高架線下を高円寺の方角に延びる「アニメストリート」の出発点近くに、見てみたい店が何軒かあったのだ。そのうちひとつは、買うわけではないがひさびさに様子を見たいと思った小規模パン屋「草の花」。とても小さくて、客がふたり以上はいるとあまりゆっくり見られないくらいの店構えだった。常連さんなどはそれがわかっていて、わたしともうひとりの客が買い物を終え店外に出ると、次の人が待ってくれていることもあった。

 高架下から店を遠目に見て、特徴的な緑の色合いは見えるのに何やら雰囲気が暗かった。正月休みにしては少し長いな、土曜日なのに休むのもおかしいがシャッターは半開きだと、近づいてみたところ、11月13日で閉店していたとのこと。

「草の花」閉店の貼り紙(撮影は2018年1月6日午後)

 

 さみしい。

 そんなに足繁く通ったわけでもないが、思い出はあった。次はどれを買おうかと迷ったり、今日は出遅れたからあまり種類がなかったなと思ったり。翌日が臨時の休業という貼り紙を見て、お店の人に「偶然に今日のうちに寄れてよかったです、ほんとうは明日にしようと思っていたんですよ」と声をかけると、にっこり微笑んでくださった。
 品が少ない時間帯でも、食パンなどが店の棚の上のほうに名前のついた付箋でたくさん取り置きされていて、ああ常連さんはこういう風に買い物をするのかと、うらやましく思ったこともあった。

 よい雰囲気のお店だった。
 あの界隈はよく歩くのだが、気づかなかった。すぐ近くの西友のあたりからバスロータリー、そして駅などを、平均すれば週に1回程度は歩いているように思う。ほんのすこし道をそれて「草の花」の貼り紙を見ていたらと思うと、残念だ。

 だが、もっとも残念なのはお店の方々だろう。きっとご挨拶したい常連さんなどがたくさんいらしたに違いない。

 草の花さん、ありがとう。とても美味しいお店でした。

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