BBCのドラマ「13 (Thirteen)」をHuluで

 最近はHuluよりもNetflixを見ることが増えてきて、両方と契約しているものの「ゆくゆくはNetflixだけでもいいのかなぁ、Huluだけにしかなさそうなもの、ないのかな」と、適当に検索したら発見されたのが、このBBCのドラマ「13 (Thirteen)」。2016年の作品で1時間ずつ計5話。2018年1月現在は、Huluで見られる → https://www.happyon.jp/thirteen

 13歳のときに誘拐され、13年後に自力で逃げてきた現在26歳の女性アイヴィーが主人公。家族も友達も記憶にあった状況とは異なる生き方をしていたが、周囲はできるだけ彼女に変化を悟られまいと、当時を懐かしく思えるように(なかば無理をして)生活を整えようとする。
 誘拐犯はすぐに特定されたが逃げおおせた後で、行方を追う警察をあざ笑うかのように犯人は別の少女を誘拐監禁した。新たな少女を逃げたアイヴィーの代わりにしたと匂わせる犯人側の巧みな心理戦で、13年間の被害者でありながら精神的に追いつめられる主人公。だが、犯人像以外は詳細を語らない彼女はほんとうに純粋な被害者なのかといった疑念が、登場人物らの中で浮上しては否定され、やはり否定しきれずに再浮上し、物語は二転三転する。ストックホルム症候群もしくは長期にわたる異常な状況下での洗脳などさまざまな可能性を考慮しつつも、新たな被害少女をすぐにでも奪回するためには、アイヴィーの捜査協力は欠かせないものだった。
 家族、友達、そして親しくなっていった捜査員ら、周囲のすべての人間関係が、この複雑な事件に振り回され、もろくも瓦解しそうになる。もしやこの話は、とてつもないバッドエンディングとなるのかと、絶望すら感じた——

 とてもよくできた話だと思う。おもしろかったので二日間ですべて見てしまった。だがおそらく、この話そのものも、数日間の内容かもしれない。きっちりと作中の夜の数を数えてはいないが、長く見積もっても1週間以内くらいではないだろうか。

 イギリスのドラマ、北欧などのドラマをよく見る。波長が合うというのか、見ていて心地よく、しっくりと頭にはいる。アメリカのドラマは数としてはたくさん見ているが、騒がしくて落ち着かないものが多いと感じることも——それはなぜだろうかと、ちょっと考えてみたのだが、もしや車と銃が映画の中で描かれすぎているのかという気がした。
 歩いていける場所に何かがあるような、作中で描かれる地域社会の規模が自分の感覚と無理なく重なることが多いのが、ヨーロッパの映像作品。そして生まれてこの方ずっと何十年もアメリカ作品を見ていながらも、銃や銃撃戦がばんばんと出てくる作品は、どこかで突き放して「お話の世界」と考えてしまいやすいのかもしれない。

 さて、BBCの昔の作品でFingersmith(邦題は「荊の城」)というものが見てみたいのだが、これはわたしが契約している配信サービスや、テレビの有料チャンネルには、いまのところ見かけないようだ。気長に待つとするか。

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