昨日だったか、横断歩道の信号待ちをしていると、近くの郵便局から女性が出てきた。その女性がわたしのすぐ近くに停められていた自転車に向かって話をはじめると、その自転車(子供用の椅子に大きな覆いがついていた状態)から、男の子の声が。話の内容や声からして乳幼児ではないが、数歳の子供には違いない。
そこに自転車があることは認識していたが、覆いの中に人間の子供が乗っているとは、まったく気づいていなかった。かなりドキリとした。もちろん停車中の自転車に故意にぶつかる人はいないだろうが、横断歩道のすぐ脇であるから、急いでいる人が軽くぶつかるくらいのことは、可能性としてじゅうぶんにある。覆いがあるため子供は見えない。
子供が見えていない場合の自転車かっぱらい、子供がいるとわかっての乗り逃げ誘拐など、あれこれ不穏な事態を考えればきりがない。だが東京とはいえ日本はまだまだ安全なのだと、妙なところで実感してしまった。今後もそれでよいとまでは、さすがに思わないが。