15日という日付がすっぽり抜けて

 曜日はよく間違えるのだが、自信たっぷりに日付を飛ばしたのは、けっこう珍しいことだった。
 高円寺の駅を歩いていたら、毎月15日にフェアをしているパン屋「リトルマーメイド」が、648円以上お買い上げでプレゼントの企画を店頭でおこなっていた。わたしの頭の中はすっかり16日であったため「いつも15日のときに出している幟と同じものを出して、1日に遅れたことの説明も何もなく、普通にフェアをしている」と考えた。

 わたしは普段から知らない人に話しかけることはめったにない人間だが、そのときふと「世間話のふりでもしながら話かけて、なんで1日遅れたのか聞いてみたらおもしろいかな」とまで、ちらっと考えた。もちろん、そんなことをしなくてよかったわけだが、わたしは次の店にはいるまで、自分の勘違いにいっさい気づいていなかった。

 次に駅隣接の東急ストアにはいった。別に買う物はなかったので店内を歩いて抜けるつもりだったが、ふと、棚に「本日15日かぎりの特売」と書いてあるのが目に入った。ここもなぜ1日遅れで平気なのかと、そこまで考えてようやく「ああ、今日は15日なのか」と。

 今日は日付にからんだ大事な作業をなにもしていないとは思うが、おそらく何か記入するようなものが午前にあったとしたら、わたしは自信たっぷりに16日と書いていたに違いない。いったい、わたしの15日は、何をしたことになっていたのだろうか。昼前の自分に聞いてみる方法があったら、聞いてみたいものだ。

 疲れているのだろう。おそらく。それだけであってほしい。認知症になるのはいやだ。

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