最近けっこうネットで「予防線を張りすぎ」と思う文章を見かけることがある。たとえば、わたしも人のことは言えないが、こういう文章だ → 「これこれこういう考え方もあるかと思いますがわたしはこれこれだと思います、その理由は、必ずしもこれが最善というわけではないでしょうが、これこれだと○○の面で利点があるからです」
予定外のツッコミがはいってそのときにエネルギーを消費したくないと思っての予防線が、かえって文章を読みづらくしてしまう。できるだけ短く、すっきり書いたほうが、あとからツッコミは少なくて済むかもしれない。いや、そもそもツッコミがまるでほしくないなら、何も書かない方が精神衛生上よいだろうとも思う。
さて、inb4である。ネットでもFacebookなど大勢の人が参加するとわかっている場所でよく使われる。これは上に書いたような予防線の例よりも、もっと軽い使い方で便利だ。
「これこれこういう流れになるんだろうけれど」と、わかっているときに使う。「いちおう書いておくけれど」とか「どうせこういう話になるだろうけれど」という意味合い。
Inb4 everybody posts the same things… (これからみんな同じこと書くんだろうけれど、いちおう書いておく、の意)
Inb4 it gets locked,
またはもっと短く
Inb4 lock と書けば、「スレ閉じられちゃうだろうけど」と、その前に駆けこみで書いておく意味に使うことができる。
ちなみに、わたしが知るかぎり、in before という単語(before の前に in をつける)は、ネット以外の普通の英語としては成立しない。おそらく「は?」と聞きなおされると思う。使うのはネットだけにしておくと無難。