桜が思いのほか早く咲いたこともあってか、とくに予定も立てずにいたというのに、三ヶ所で桜を楽しむことができた。
まずは3月26日の昼過ぎに、中野区の新井薬師前駅から中野通を南下してJR中野駅方向へ。ほぼ満開だったが、平日ということもあってか大混雑というほどでもなく、楽しく散歩ができた。その帰りに早稲田通りのサブウェイでターキーのサンドを購入し、自宅に持ち帰った。
そして3月30日の金曜日、家族が渋谷で10分で済む用事があるというので、どうせならばと世田谷区の砧公園まで。渋谷だけで帰ってくるのはつまらないと思い、東急田園都市線の用賀で降りてみようということになったのだ。食事は駅のすぐ上にあったシェ・リュイでランチメニューを利用。これも平日で午後2時をだいぶまわっていたせいか混雑もなく快適に過ごせた。
その後、往路は気づかずに排気ガスの多い大通り伝いに砧公園まで出かけてしまったが、帰りはきれいな舗道を通って駅までもどった。世田谷区というのは、住環境をそのまま美しく見せるのがうまい。桜も住宅も舗道も、すばらしく印象的だった。住民が多いから資金もあるのだろうか。それにしても住民税の使い方が優雅で贅沢に思う。
駅近くの無添加を自慢にしている洋菓子店「ガトー・ド・用賀」でも買い物した。
さて、肝心の砧公園だが、大きな公園の中央に大きな桜の木が1本と、その周辺に数本の桜があり、人々がたくさんそこに「のみ」集まって花見シートに腰を下ろす姿は、砂漠のオアシスさながらの光景だった。写真も撮ったのだが、また何かの機会にまとめて公開できればと思う。
そして今日は、九段下の「昭和館」で開催の写真展「希望を追いかけて」を見に出かけた。戦後の日本を撮影したアメリカの鳥類学者オースティン氏の写真展である。駅を出てみて、目の前に「よく千鳥ヶ淵の桜といえばテレビに出るあの光景」がひろがっていた。多少は葉桜だったが、水面に花びらの跡を残しながら漕ぐボートも見えた。大勢の人々が撮影や散歩を楽しむ姿は、狙おうと思って狙えるものでもない。写真展のことしか考えていなかったが、思わぬ儲けものをしたようで、楽しかった。動画も撮ってみた。
そのあとJR市ヶ谷の方向に歩こうということになり、もしや定休日ではあるが洋菓子の「ゴンドラ」が開いているかもしれないと店頭を見れば、たしかに開店。名前と場所を知っていながら一度も買ったことがなかった店(パウンドケーキが有名)でようやく購入できた。店の人に尋ねたところ、今日のみは日曜であっても桜の関係で開店しているという話だった。運がよかった。
動画は容量の関係があるが、写真だけでも、こちらにまとめてみたいと思う。少し時期はずれるかもしれないが。