プラスチック製のストローは環境面から考えてよくないという話を耳にする。イギリスのブリストルのカフェバーでは、パスタをストロー代わりに出しているという映像があって笑ってしまったが、そうまでしてストローは必要なのかという面からも考えれば、使用の何割かは減らせるのではないかという思いがある。
さて、ハワイの話題。珊瑚礁を守るために、新しい法案がまとまろうとしているらしい。それは、珊瑚礁に有害とわかっている成分を使った日焼け止め製品を禁止するというものだ。いくつかの記事で読んだが、そのうちのひとつ、BBCをリンクしておく → 2018.05.04 Hawaii to ban certain sunscreens harmful to coral reefs
実はその成分を使っている商品は、知られている範囲でも、3500あるそうだ。今回の法案が通った場合、2021年に効力を発揮するとのこと。
珊瑚礁と日焼け止め成分について考えてみたことはなかったが、ハワイといえば、海にはいる観光客の数がどこよりも多いはずで、大きな決断が急がれることだろう。
いわれてみなければ気づかないこと、ほかの地域や人々の動向を見て初めて気づくことというのは、かなり多い。
たとえば最近わたしがよく思い出すのは、子供のころの集団予防接種だ。大き目の瓶から医者が注射器でワクチンを吸い上げ、子供たちの皮膚表面を消毒しただけで、針は目算で10人分くらいまで使い回していたように記憶している。いまにして思えばとんでもない話だが、当時はそれが普通だったのだろう。医療関連商品も現在は使い捨てがほとんどだろうが、煮沸消毒の概念は古くからあった。つい10年くらい前であっても、消毒液ですすいだ器具を使って患者の喉を確認する医師がいたのも覚えている。それらすべてを過剰なまでに批判するわけではないが、少しでも患者間の感染リスクを減らすことに、現在では細心の注意が払われているはずと思う。
人にはいろいろな考え方があることをつねに意識し、ほかの意見やアイディアがある可能性を考えておくことで、自分の気持ちを柔軟にたもっておきたいと思う。