アップルを装うスパムメールが昨日から何通もやってきていて、その冒頭にあった…
> Appleをご利用いただきありがとうございますが、アカウント管理チームは最近Appleアカウントの異常な操作を検出しました。
…この部分に、目が釘付け。「ありがとうございます」に「が」をつけてしまうというのは、ある意味で目から鱗だ。日本語ネイティブとして何十年も暮らしてきたが、そんな表現に出くわしたこともなければ、つけてみたらどうなるかと思ったこともなく、なんとも新鮮な体験である。
英語ならそれがあるかといえば “thank you, but…” などは、やはり聞いたことがない。何年もいろいろな外国語をNHKラジオ講座などを通じて耳にしてきているつもりだが、そういった表現に出くわしたことがあるようには、思えない。
外国語を翻訳ソフトにかけたのだろうとは思うが、いったいどこの翻訳システムなら、ありがとうございますのうしろに「が」を入れてしまうのだろう。もしギャグとして故意にこのネタが作れる人がいたら、素晴らしいと思う。
たしかに、お礼の意味のあとにやんわりとした否定や辞退がやってくる例、たとえば「ありがたく思いますけれども」などならば、ありうる。だが「ありがとうございます」には、それはない。
スパムを真剣に読んで、考えさせられた。