2007年イギリス映画。まったく予備知識なしに見たもので、例によってTSUTAYA DISCASから。
裕福な家の少女が、使用人の息子に関してひどい嘘をつく。それによりその青年と自分の姉の運命は大きく狂わされ、とりかえしのつかない状況をもたらしてしまうが、時代は第二次世界大戦へと突入。想いあっても寄り添えないふたりと、自分のしたことを日々深く思いつづける少女のそれぞれの日々を、交互に描いていく映画だが…。
ラストの告白に、唖然とした。作品世界の中の悲しみを通りこして、怒るのもばからしいという気分にやや近づいた。だがおそらく、そのシーンがなければ終われない作品だったのだろう。
姉のセシーリアを演じたキーラ・ナイトレイの美しさ、そして苦悩の表情。作品世界が最後にがらりと変わって感じられても、青年ロビーとセシーリアのふたりは、ベストな配役だったように思う。