人の暮らせる気温ではない

 今年の東京は異様である。全国的に高温の異常気象であるのはわかっているが、東京はほんとうにアスファルトだらけで、住宅地の路地はそこかしこからのエアコン排熱で、まるで街全体でパンを焼いているかのような我慢くらべ。日陰だろうが関係はない。そして夜だからといって、昼に溜めこんだ熱はそうそう簡単には逃げないうちに、朝がまた来る。

 人の暮らせる気温ではないなと、思う。だが国内に、いや今年はヨーロッパだろうと、逃げ場はないかもしれない。夏でもスーパーでチョコを売っているドイツで、溶けて商品にならないとのニュースを見た。どこも巨大なオーブン前で焼けるパンを待っているかのような、高気温状態なのだろう。

 北海道の最北端にでも夏のリゾートタウンを作ったら、廃線が決まっている一部の路線が助かるのではないだろうかと、暑さに呆けた頭で考えてみるが、いやいや、そんなに遠くまで避暑に行ける人たちは飛行機か自家用車なのだろうから、JRは利用しないだろう。

 今年を何とか乗り切ったとしても、来年以降がほんとうに心配だ。

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