2020年に予定されている東京オリンピック、パラリンピックでは、学生や社会人のボランティア参加を促すため、教育機関や企業に、その期間は(ボランティアに参加しやすいよう)授業や業務を休むように要請していると聞く。
2年前になってみて、肌にぴりぴり感じてきたこの「同調圧力」。これはもはやボランティアではない。人を出せと、出ろと、言われているようなものだ。出れば偉いと褒め称え、出なければなぜと問い詰める——開催の2年前から、その気配がすでに漂ってきている。
オリンピックはスタッフを雇ってはいけない決まりでもあるのだろうか。数万人単位の労働力を「ただで」調達しようとし、最初は「やりがいあるでしょ?」、やがては「やらないの?」と圧力をかけていくことになるのは、おかしいことだ。
雇えばいい。それならどれほど暑かろうと、どこからか人は集まるかもしれない。